悲しい夢 | not title

not title

本の紹介。日々の出来事。そして「やりたいこと探し」のブログです!

※この夢は坂木司の「青空の卵」の影響をうけています


無愛想でホントは優しい

鳥居さんが話す言葉は心地が良いほどまっすぐ

私は坂木さんとよく彼の家に訪れた

なにより私たちがくると彼はすごく喜んでくれる

彼は分かり易い人だ


さみしい瞳も知っている


わたし達は彼にすがられることに喜びを感じていたんだ


だから

ほっておいたのは少しのあいだのつもりだった


彼にとってそれは永遠にも近い時間だったのだと

私は今更

今更おもう


1ヶ月も訪れなかったこと


私は私を許せない



久しぶりに訪れた彼の部屋は異様だった


復讐のプリントとでもいうのだろうか

部屋の外に自筆の恨み言
中にも部屋中にあるのだろう


私は坂木さんの部屋へ向かった


「 」

言われなくてもわかっていたわかっています



〇〇さんあなたは天使のような人だ
どうか僕がいなくなっても
自分を責めないで欲しい



そのプリントを私は読んでいた


「 」

「 」


「 」

私は私は私は


涙を流してどうなるわけでもない


坂木さんの前で泣く自分のずるさが


もうたまらなく嫌だ嫌だ


自分が嫌いだ嫌いだ


私は


そんなもんじゃない そんな存在ではない


…………

目が覚めても私は夢から覚められなかった

私は悲しい


夢から覚めた今も悲しい



だからメモしてみた


心が軽くなるように