小さな頃からチョコレートが好きだった。
甘いのもカカオ多めの物も食べる。仕事が終わり夕食後に食べる少量のチョコレートは格別だ。
家にない時は一定期間食べなくても大丈夫だが、一度買ってしまうと切らさないようにと買い続けてしまう。
甘いのもカカオ多めの物も食べる。仕事が終わり夕食後に食べる少量のチョコレートは格別だ。
家にない時は一定期間食べなくても大丈夫だが、一度買ってしまうと切らさないようにと買い続けてしまう。
たしか、そんなチョコレートの在庫が家にある時の話。
その日も夜にチョコレートを食べた。妻はつられたかのようにチョコレートを食べ始めた。
翌日、「チョコレートこぼしてるよ」と妻に伝える。妻のTシャツの右胸部分にチョコレートが極少量付いていたのだ。
口の中で溶けたチョコレートが言葉を発した時にチョロっと出て付いたか、溶けたチョコレートが爪に付いて、Tシャツに触れてしまったか。どちらにしても本当に小さな跡だった。
そんな、普通のことがあった翌日。仕事中に妻からラインが入った
「ブラジャーに血が付いてる」
Tシャツの跡はチョコレートではなく血であったのである。
ラインではちょうど右の乳頭あたりに血が付いてるとのこと。
チョコレートの跡も右の乳頭あたりにあった。
胸騒ぎがした。
帰宅後、血が付いたブラジャーを見せてもらった。あのときのチョコレートと同じような色、大きさだった。
話を聞いてみると、
・痛みはない。
・少し前から胸に固い所があるが生理の関係だと思ってた。
とのことであった。
とりあえず、翌日にマンモグラフィーができる病院を探した。
この時には「乳がんではないか」という考えが頭の大部分を占めた。
今思い返すとここから妻の闘病は始まっていたのだ。確定診断される前から闘病なのである。
そして、病気という大きな出来事は日常の小さな出来事も関連付けて、鮮明に覚えていられるほど、日常の中に突然やってくるものだと学んだ。