『世の中は澄むと濁るで大違い☆』

 

 

『「世の中は澄むと濁るで大違い」

 とはじまる狂歌の言葉遊びがある。

 「福(ふく)は徳(とく)なり、ふぐは毒(どく)なり」

 といった下の句を合わせていく。

 

 「ためになる人、だめになる人」

 とつづく句も知られている。

 今年の早稲田大入試で発覚した男子受験生の不正に頭をよぎった。

 カメラ・通信などの機能をそなえる眼鏡型の

 「スマートグラス」

 を使い、

 試験問題を流出させた疑いが持たれるという。

 

 外部の誰かに問題を解かせるためとみられる。

 本来は人の「ためになる」便利な道具を、

 自分を「だめにする」のに使用した例だろう。

 

 試験の邪魔をした偽計業務妨害の容疑で近く書類送検される。

 受験生は合格していなかった。

 あげくの果てに事件の容疑者になるのであれば、

 これほど愚かなことはない。

 たとえ合格して不正がばれなかったとしても、

 どんな心持ちでその後の生活を歩むのか。

 澄むと濁るの違いを、

 多くの受験生に長い人生を想像しながら考えてもらいたい。

 

 手元のスマートな電子機器は今後ますます機能性を高めて、

 誘いをかけるだろう。

 「しけん」

 を

 「じけん」

 に変える誘惑である。』

 

 

 

これは、

2024年(令和6年)5月16日(木曜日)の

讀賣新聞『編集手帳』欄の記事です。

 

 

 

「世の中は澄むと濁るで大違い」とはじまる狂歌の言葉遊び☆

 

恥ずかしながら、初めて知りました^^;

 

 

 

 

 

にほんブログ村、ブログランキングに参加しています。

https://illustration.blogmura.com/analogillust/ranking.html?p_cid=10118742

 

人気ブログランキングに参加しています。

https://blog.with2.net/link/?id=2057804

 

※ 過去に掲載した『HOPPYの部屋』の挿絵を順次アニメーション版に編集してYouTubeにアップロードしています。

ご覧頂ければ幸いです。

https://www.youtube.com/channel/UCPWEs5yMmize10tomabmRIw/videos?view_as=subscriber