『旅に出よう せめて心だけでも☆』
『人が旅心を抱くのは、
人生で見ておくべき風景が決まっているからではないだろうか。
それが蒼天の下、
秋の実りにあふれた理由なのか、
行ったことのない田舎町なのかは分からない。
ただ心が旅にそそられるのは一つの本能であるに違いない。
だから旅が恋しくなったならば素直に旅に出ることだ。
何かの縁で思わぬ場所を訪ねることも、
運命がもたらすものと受け止め、
意味はあとから考えるとよいだろう。
誰と出逢うのか、
どんなことが起きるのか、
心に刻まれたものはわが体験、
わが風景。
人生にとって必要な、
かけがえのない思い出になる。
そして、
実際、
そうやって日々を重ねてきたのではないか。
世の中は移り変わり、
また自分自身の環境も変化する。
したがって、
時には窮屈な生き方を強いられる。
しかし、
何かを見聞きし、
自らを癒やし、
勇気づける手立てはいくらでもある。
生を終える直前、
人は己の人生を瞬時に回顧するという。
そのときに見るべき風景を見ていなければ残念極まる。
だから旅に出よう。
せめて心だけでも。』
これは、
PHP(2022年/令和4年)11月号 No.894の裏表紙に
『旅心』という題の記事です。
旅に出よう。
せめて心だけでも☆
いいかも知れませんね^^
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