『相手を気遣う心がこもった方言「おしずかに」☆』
『70代の友人は、
出身地を知らないが、
きれいな言葉遣いと気遣いができる人だ。
先日、
久しぶりに長電話をし、
最後に「お元気でね」と私が電話を切ろうとした時、
「どうぞ、おしずかに」と言われた。
私は親友が亡くなって気分が沈んでいたので、
気持ちをなだめられた気がした。
「おしずかに」は、
お客を送り出す時や
人と別れる時のあいさつ言葉などとして各地で使われる方言で、
相手を気遣う心がこもった声かけだ。
ふるさとで
祖母がその方言を使っていた懐かしい記憶が急によみがえった。
高校を卒業して実家を離れるまでは、
祖母と同居していた。
わりと来客が多い家で、
応対はよく祖母がしていた。
お客が帰る時は玄関口に正座し、
お客が遠のく姿を見ながら、
「どうぞ、おしずかに」
と見送っていた。
当時はいつもの光景だったので
言葉の意味を深く考えたこともなかったが、
心を込めて
「お気をつけて」
と言っていたのだ。
方言なので気軽には使えないが、
私も友人らを思いやるような言葉を
自然に使えるようになりたいと思っている。』
これは、
2022年(令和4年)1月4日(火曜日)の
讀賣新聞『ぷらざ』欄に載っていた
横浜市・山田順子(80)さんの
『「おしずかに」…祖母思い出す』
という題の投稿記事です。
おしずかに☆
騒がしい時に発するだけの言葉ではなかったのですね^^;
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