私は意外とアニメおたくです笑
Fate/stay night、Fate/Zeroと言った
Fateシリーズと呼ばれるPCゲームから派生して
アニメや小説などのメディアミックス化された
作品があります。
その中に「聖杯」=万能の願望器と呼ばれる物が
出てきます。
ある意味それが作品の裏のテーマになっているのですが、
そもそも「聖杯」自体は、キリスト教で
イエス・キリストが最後の晩餐で使われたといわれる
杯や、中世ヨーロッパの騎士道文学より派生した伝説
を元にした話しで出てくるのですが、
それを独自の解釈でフィクションの世界に
登場させたわけです。
そしてその「聖杯」を手に入れたら、
何でも望みが叶えられると言われて、
それを求めて争いが行われる、というのが
この作品のメインストーリーです。
「聖杯」が世界に一つしかない、と言う所から
自分が手に入れたい、と戦うのですが、
スターシードとしては、
まあ、「聖杯」はみんな持ってるよね(笑
ってことになります。
又は元々存在しないよね、ってことです。
まあ、物語自体フィクションですから(^^♪
「聖杯」を手に入れるか、手に入れないかは
自分次第なのです。
当然ながら、カタチがある物ではありません。
目に見えない所にあります。
スターシードということに拘らず
手に入れた人もいますし、
手に入れられないままの人もいます。
手に入れなくても、元々無いのだから、
それでもいいわけです(笑
そしてその「聖杯」自体にも隠された要素があります。
Fate/stay nightのストーリーに戻ります。
求めていた万能の願望器「聖杯」の正体は
実は「この世全ての悪」(アンリマユ)
と呼ばれるものに変質してしまっていたのです。
このアンリマユは、ゾロアスター教において、
最高善の神「アフラ・マズダ」に対抗する
絶対悪(アンラ・マンユ)として登場します。
つまりこの世を善悪二元論として見た場合、
必要悪だと言うわけです。
これは、後にキリスト教では、サタンと呼ばれます。
「聖杯」が自分の心の中にあるとするなら、
自分の「聖杯」の正体に気付くことが、
覚醒の第一歩となります。
又は無いと気付く、ということです。
物語は、最終的にこの「聖杯」を破壊することで
終結しています。
主人公達は、それを破壊することで
新たな道を見つけることになったのです。
破壊するか、手に入れるか、
結局、自分次第ということですね。
現実世界はフィクションですから。