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《㉗ ~亀になる》 からの続きです
これは10年以上前の離婚前の話です。
この頃、息子もどんどん成長し、今まで住んでいた古い家が だんだんと手狭になってきたので、建て替えることになりました
まず、住宅展示場を回ったり、住宅雑誌に載っている 気になるメーカーからパンフレットを送ってもらい、検討しました
元旦那は、自分から積極的には動かないし、私が、
「ここはどうかな?」 とか「ここよりこっちの方が良さそうだね?」
などと言うと、「そうだな」と短い返事をするだけです。
興味がないのかと思いきや、展示場のモデルハウスを見たり、
小規模メーカーの紹介で、建てた お宅を拝見させてもらうのは 興味有りな様で、結構ジーッと じっくり見ていました
余りにも、じっくり見すぎ!という時や、営業の人との話を適当なところで終わらせられないので、子供達が飽きて収拾がつかなくなり結構大変でした
(元旦那は、子供達がソワソワ バタバタしても気にしない)
「子供達が飽きちゃったから、そろそろこの辺で…」 と、
小さい声で耳打ちしても、なかなか切り上げてくれなくて…
何とか依頼する住宅メーカーも決まり、打ち合わせに通うことになりました。
ところが、と言うか やはり! 元旦那は、家を見るのは興味があっても、椅子に座ってテーブルで図面や内装のサンプルを見ながら話が始まると、ウトウトウトウト
船をこいでいる
テーブルの下で足を蹴っても、又すぐにウトウト
メーカーの方は、
「大丈夫ですか?お仕事でお疲れなんですね」
と、コーヒーを出してくれたけれど、それはこちらがお客様だからなのに…
それなのに元旦那は、
「そうなんですよ~疲れちゃって」
なんて言って又、寝てます
(後で、広汎性発達障がいの人は 社交辞令がよく分からない場合があることを知りました)
働く大人は、大半の人が疲れていますよね。
でも、だからって、こんなときに寝ないよ~!と思いました
しかも!驚くことに!
契約の日も寝ていたのです
大事な書類を交わす時なのに
(記入する時は意識を取り戻したけれど それ以外は夢の国へ!)
もう、私は凄く凄く恥ずかしかったです
前に書いたのですが、この後、息子の発達障がいの診断が主治医から下りたときも、居眠りして船をこいでいたんです
それに、うちで家の相談をしても、
「好きにしていいよ」 や 「任せるよ」 ばかりでした。
自分の家を建てるというのに
たまたま私は、家の間取りや内装、外観などを考えるのが好きだったので、任せると言うのなら、私1人で行った方がいいと思いました。
(寝てばかりじゃ恥ずかしいし、いても意味がない)
元旦那に言うと、
「あ~、じゃあ そうしてくれ」 と、喜んでいます。
私が、
「元旦那名義の家なのに、私が決めちゃっていいのかな?」
と聞くと、
「いい、いい! 全然いいよ!」
ああ良かった。その方がホッとします
その代り、打ち合わせが終わると、簡単に内容の報告はしました。
ん!なんか結婚披露宴の打ち合せの時と同じ
そうなんです
たとえ大事なことでも、自分の興味のないことには集中できないんですね
(必ず当てはまる訳ではありません)
つづく