《これは離婚前の話です》
園長先生は、挨拶もそこそこに、
「困るんです。」
「いくら言っても言うことを聞かないんです。」
「話があるので来てください」
と、受話器の向こうで、イライラしていました。
私は、
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
「すみません」
を繰り返しながら、嫌な予感を感じました。
今迄も、息子の発達障がいが発覚する前も、後も、
A幼稚園の園長先生に、理不尽な言葉を投げつけられた時も、
すでに母子家庭になったように、私1人で対応してきました。
元旦那は、話し掛けても言葉も返さず、私が1人で対応せざるを得ない状態でした。
不安で、心配で、悩み、でも1人で考え解決してきました。
でも、この時ばかりは、一緒に行ってくれる父親が欲しかったです
父親なら、この話をすれば、
「よし!俺も一緒に行って話してやる。」
と、なるのでしょう。
そんなことは無理だと、もうわかっています。
『今までの経験から、もし 元旦那と行っても、一緒に行ってもらって良かった… と思えることはないだろう。
かえって、トンチンカンなことを言うのではないか?
ずーっと黙ってて、変な人と思われるかもしれない…
フォローするのも大変だ…』
そんなよけいな神経を使うなら、一緒に行ってもらわない方がいいのです。
私の精神状態が、益々おかしくなってしまう
母には それまでは、ことの成り行きを話すだけでした。
それでも息子のことを心配して、自分から 発達障がいの本を図書館から借りて読んだり 理解はしてくれましたが、余り心配を掛けられないと思っていました。
でも、私はもう限界でした。
ヨレヨレになりながら 母に、「一緒に行って」と頼みました。
母は驚き、「いいよ!一緒に行くよ!」と言ってくれました