次女は長男が嫌い。
嫌いなくせに、ちょっかい出しに二階の部屋を覗きにくる。
そして、次女の気配を察知して飛んできた長男と、猫ドアを挟んでシャーシャー吠えながらパンチの応酬。
うっかり直接対決になろうものなら、ちびって全速力で逃げて行くくせに。
次女には強気な長男だけど、これが相手が五女となると一転、腰が引けてくる。
確かに五女の唸り声はドスが効いているが、体格も力も長男優位のはず。
なのにドア越しに五女が唸ると、そそくさとドアを離れクローゼットに隠れてしまう。
ドアの向こうの長男に腹の底から響く唸り声を上げ、壁の爪研ぎでバリバリと爪を研ぐ。まるで雄叫び。



