2014年2月26日、その頃は近所の脱走坊主がまだしょっ中遊びにきていた。
辺りが大分薄暗くなった頃、裏口の磨りガラスに薄っすらと映る影が。白い身体がボンヤリと見える。また坊主が遊びに来たなと思い、ドアを開けて「おいで!」と言うと、其処にいたのは初めて見る顔だった。
なんとなく引っ込みがつかなくなり、もう一度「おいで」と呼んでみる。びっくりしたように固まる新顔。逃げるかと思ったら、なんと家の中に飛び込んできて、今度はこちらがびっくり。
薄汚れて傷だらけで頭でっかちで。お腹には回虫とマンソン。未去勢だったけれど、どこかの家で暮らしたことがありそうな子だった。
あれから三年、今や我が物顔でのし歩く甘えん坊将軍。これが我が家の長男、久太郎でござる。


