その内、次女の1本が見当たらなくなった。外すとその辺に置いたりポケットに入れたりして、すぐに仕舞わないことが多いので、また何処かに置き忘れたのだろうと、思い当たる所を探したが見つからない。これが四女だと勝手に何処かで外している事も考えられるが、次女はいつもきちんと付けているから、犯人は私しかいない。散々探したが見つからず、結局新しく作ることにした。
二、三日後の出勤時、いつものように屋上駐車場に車を駐めようとしたのだが、両脇の車が寄っていたので違うスペースに駐めなおした。エンジンを切ってドアを開け、足を下ろしたところに何かがある。見れば、無くしたはずの次女の首輪。そういえば、数日前にもこの場所に駐めたっけ。私はポケットに車の鍵を突っ込むので、取り出す拍子に落ちたのだろう。仕事ズボンのポケットも探したはずだったが、探し忘れがあったとは。
首輪の留め具と飾りは、車に轢かれてへしゃげていた。これはきっと、持ち主の厄を肩代わりしてくれたんだな。これで次女は安泰。良かった良かった。と、買ったばかりのパーツが使い物にならなくなった悔しさを誤魔化してみる。何を言ったところで、悪いのは私なんだけどさ。