猫じゃらし職場は山を切り崩した所にある。周りは片側二車線の交通量の多い道路。この夏のある日、出勤時に道路脇に倒れている猫を見つけた。明らかに車に引き摺られたような亡骸。既にこと切れていた。守衛さんに後をお願いして職場へ向かった。帰りにあの猫のことを聞くと、裏山に埋めてくれたとのこと。役所に引き取られるより、あの子にとっては良かったと感謝した。季節が変わり空気は冷たく澄んできた。今朝出勤すると、あの子のいた場所に一本の猫じゃらしが秋の日差しの中に立っていた。