子どもの頃の習い事で
日舞や琴をしていました。
母親が和風なものが好きで
習わされている感満載でしたが
今考えるともっと真剣に
打ち込んでいれば良かったと
思わずにはいられません。
そういう理由で小さい頃も
着物を着る機会が普通の家庭よりも
ありました。
そんな中で幼い私が心奪われて
いたのが長襦袢
です。
着物は赤やオレンジ色の小紋が
多かったのですが、長襦袢はだいたい
水色やピンクのグラデーション
でした。
この色と色の組み合わせが、まるで
午後から夕方にかけて変わっていく
空の色に見えて、長襦袢の色の
着物が着たい!と常々思っていました。
大人達は笑って相手にしてくれません
でしたが、私にとってはパッキリした
色よりも魅力的でした。
今でも夕方に綺麗なグラデーションの
空を見上げると
子どもの頃の長襦袢を思い出すのです。