タイトルの通り、今回は今年のモンテディオ山形を自分なりに振り返っていく。
今年の山形は18勝10分14敗で6位ではあったが、J1昇格POで4位の磐田と3位の千葉を破り、悲願のJ1復帰を果たした。天皇杯では準優勝に輝き、惜しくも優勝は逃してしまったが、昨年までの2年間を考えれば今年はこれ以上ないシーズンとなった。
それではまず、各カード別の対戦成績を振り返っていく。
vs札幌 1勝1分
札幌には今年は勝ち越すことが出来た。ホーム・アウェー共に苦しい戦いを強いられたが、負けることはなかった。ホームでの試合は開始直後に先制される苦しい展開だったが、判定にも助けられた格好で逆転勝ちすることが出来た。今思えば、この勝利はラッキーではあったが、これ以上なく大きなものだった。何はともあれ、戦力的に考えればほぼ互角か札幌の方が上ではあったものの、札幌に勝ち越したことは良かった。
vs水戸 1勝1分
ホームでの試合は劣悪なピッチコンディションが大きく響き、サッカーにならないままスコアレスで終えてしまった。しかしアウェーでの試合は勝つことが出来たこともそうだが、試合途中で3バックに変更したことが印象として強く残った。結果的にアウェーでの試合が今年の行方を左右したと言っても過言ではなかった。石さんの采配が光った試合だったことは言うまでもない。
vs栃木 1勝1分
やはり今年の栃木戦はホームでの大勝が印象強いだろう。ホームでの試合までは極度の得点力不足に苦しんでいただけに、その不安を一掃するかのような試合をしたことは忘れられない。ディエゴが山形で初のハットトリックしたことも印象強い。しかしアウェーでは今年も勝つことが出来なかった。欲を言えば、アウェーで勝てれば栃木戦に関しては言うことがなかった。
vs群馬 1分1敗
今年も群馬には勝てなかった。ホーム・アウェー共に勝点を取りこぼしてしまったと言ってもいいだろう。特にアウェーでの試合は後半ATに同点ゴールを許してしまい、精神的にも痛い引き分けだった。先日獲得が発表された瀬川にやられた印象が残った。こう言っては群馬に失礼だが、格下相手に勝点を着実に勝点を奪うことが出来ていれば順位はもっと上に行けただろう。それでも群馬は曲者と言ってもいいくらいの難しい相手ではあった。
vs千葉 2勝1分1敗(天皇杯、PO含む)
結果としては千葉に勝ち越すことが出来た。リーグ戦では勝つことが出来ず、特にアウェーでは力の差を見せ付けられてしまった印象が残ったが、天皇杯とPOと大一番で勝つことが出来たことが充実したシーズンだったと言えるだろう。千葉とはほぼ互角の勝負を繰り広げ、そのライバルを大事な試合で破ったことで栄冠を掴むことが出来た。ここ最近、千葉には主力を引き抜かれていた経緯もあり、絶対に勝たなければならない試合で勝つことが出来て良かった。今年、千葉とは面白いくらいに順位の推移が似ており、最後このように対戦が相継いだことは何かの縁を感じるかな(笑)。ただ、結果としては天皇杯もPOも勝って大一番での強さを見せた。
vs東京V 1勝1敗
讀賣緑には今年はイーブンだった。順位で言えば山形が遥か上を行っていたが、実際に試合ではほぼ互角の試合だった印象である。ホームでの試合はPO進出を懸けた試合だったが、その試合に敗れてしまったところはまだまだ勝負弱さを感じた。他会場の結果でPO進出は出来たが、ホームでの試合は自分達に負けてしまった感が否めなかった。
vs横浜FC 0勝2敗
横縞にはホーム・アウェー共に負けてしまった。正直、まさか横縞に勝てないとは思わなかった。アウェーでは後手に回ってしまった感があり敗れてしまった。ホームではボムヨンが退場となってしまい、そこから失点を重ねてしまい、まさに自滅という表現が相応しい試合をしてしまった。ホーム・アウェー共にチームとしての未熟さを感じてしまった印象である。
vs湘南 0勝2敗
湘南とはアウェーでは開幕戦での対戦となり、その試合ではフランクが退場してしまったが、相手にも退場者が出て最終的には10人対10人の対決となったが、得点を奪えずに敗れてしまった。ホームでは前半でリードを奪えたが、後半に立て続けに失点を重ねてしまい、力の差を痛感した試合だった。山形がやりたいサッカーを湘南にやられてしまった印象が強く、来年は同じJ1の舞台ということで必ずやり返さないといけない相手である。
vs松本 0勝2分0敗
今年の松本との対戦はホーム・アウェー共にスコアレスで終えた。昨年までの2年間の松本戦は必ずと言っていいほどスコアが大きく動いていたが、今年は動くことがなかった。しかし試合自体は非常に白熱したもので見応えのある試合をしていた。これで松本戦は未だに負けなしである。来年は松本も同じJ1の舞台で対戦するが、その時はしっかりと勝利をしたいところである。
vs富山 1勝1分
今年の富山戦はホームでは萬代がATに決めたゴールで劇的な勝利を挙げることが出来た。チームがちょうど苦しんでいた時期だっただけに、あのゴールはかなり大きな物となり、チームを助けるゴールだった。しかしアウェーでは開始早々に得点を挙げるが、そのリードを守れず引き分けに終わってしまったのは痛かった。アウェーでも着実に勝ちたい相手であった。
vs磐田 2勝1敗(PO含む)
結果として、格上である磐田に勝ち越すことが出来た。リーグ戦ではホームでは負けてしまったが、アウェーでは今季一番という内容で勝利を挙げることが出来、PO進出を大きく手探り寄せることが出来た。そして何よりもPOの試合は後半ATにGKのギシさんがゴールを挙げ、漫画でもないくらいの劇的勝利はこれから先も忘れることがないくらいの試合だった。あのゴールでJ1復帰が出来たと言っても過言ではなかっただろう。ホームでの試合は県民応援デーということで大観衆の前で負けたことはかなりの痛手ではあったが、アウェーでの2試合は非常に印象に残る試合をすることが出来た。磐田相手に勝負強い試合をすることが出来たことは自信となっただろう。そしてPOでの試合はクラブだけでなく、Jの歴史に残る試合でもあり、語り継がれるべき試合だったと言えるだろう。
vs岐阜 1勝1敗
岐阜とはホームでの試合はホーム開幕戦であり、岐阜は監督がラモスになったということで注目を集める試合で勝てたことは良かった。常に主導権を握ることが出来た試合だった。その反面、アウェーでの試合は前半の好機を活かせず、岐阜にワンチャンスを活かされてしまい、痛すぎる敗戦を喫した。アウェーの試合は悪い意味で印象に残ってしまい、PO進出が叶わなかったら、この試合がターニングポイントになっていただろう。今思えば、アウェーでの試合でターニングポイントにならなくて良かったと思う。
vs京都 1勝1分
京都とはアウェーでは宮阪の活躍が光ったが、結果としては後半ATに大黒にゴールを決められてしまい、勝点3を失ってしまった。アウェーでの試合は宮阪と大黒のためにあった試合だった印象である。ホームでの試合はザキさんのゴールを守りきり大きな勝点3を奪うことが出来た。ホームでの試合はアウェーでの試合の反省を活かした試合だった。愛媛に大敗を喫した次の試合だっただけに、ここで勝点3を奪うことが出来て良かった。
vs岡山 1勝1敗
天敵である岡山には昨年までは1勝も出来なかったが、今年は大事な時期で勝つことが出来た。ホームでの試合は今年2番目と言っていいくらいの内容で敗戦を喫してしまい、常に後手に回る展開を強いられた。しかしアウェーでは常にハイプレスを敢行したこともあり、開始早々から先制点を奪うことが出来、そこから着実に得点を重ね、今年一番と言ってもいい内容の試合で岡山戦での初勝利を挙げることが出来た。結果的にこの勝利が今年のターニングポイントとなっただろう。天敵からの勝利はこれ以上なく大きかった。
vs讃岐 2勝0敗
讃岐とは今年初対戦だったが、ホーム・アウェー共に大勝を収めることが出来た。アウェーでの試合は開始早々に相手のミスに付け込み得点を奪い、試合の主導権を握ることに成功しそのまま着実に得点を重ね大勝を収めた。ホームでの試合も開始から主導権を握ることが出来た。なんと言っても、ホーム・アウェー共に宮阪の活躍が印象に残り、ホームでの約60メートルのゴールを決めたことは忘れないだろう。
vs愛媛 1勝1敗
今年の愛媛戦は全く良い印象がなかった。ホームでの試合は快勝を収めることが出来たが、伊東俊が長期離脱を強いられてしまった試合という印象の方が残ってしまった。そしてアウェーではまさかの大敗を喫してしまった。選手達はこの試合では最低限のことが出来なかったと言っているくらいのワーストゲームだった。しかしこの試合を機にチームの意識が変わったと言っても過言ではないだろう。もしかしたら、この試合がなかったらJ1復帰はなかったかもしれない。
vs福岡 2勝0敗
盟主には今年は全勝することが出来た。アウェーでの試合は前半の中島のゴールでその後も危なげない試合運びで勝利することが出来た。ただ、この試合で印象に残ったのは城後が山形サポーターに対して中指を立てたことかな。アウェーでは前半の決定機を活かせず、先制点を許してしまい、このまま終わるかと思われたが、終盤に山田と中島のゴールで劇的な勝利を挙げることが出来た。また、この日の他会場の結果で大分等のPO進出を争うクラブが敗れたこともあり、まさに天は山形に味方した日でもあった。ホームでの試合はPO準決勝の次くらいに記憶に残る試合だった。この試合でPO進出が出来たと言っても過言ではないだろう。
vs北九州 2勝1敗(天皇杯含む)
結果としては順位は北Qが上だったが、対戦成績では勝ち越すことが出来た。アウェーでの試合は相手の勢いを止める勝利を挙げることが出来た。しかしホームでの試合は後半戦初戦の試合ではあったが、1点差で敗れてしまった。それでも天皇杯ではベスト4を懸けた試合でスコアは1-0ではあったが、終始圧倒した試合が出来、準決勝へ駒を進めた。天皇杯は両チーム共に中3日での試合だったが、ホームで試合が出来たことが大きく、運を見方に付けることも出来た印象だった。
vs長崎 1勝1分
今年は長崎に勝ち越すことが出来た。アウェーでの試合は結果はスコアレスではあったが、内容は終始長崎に圧倒される苦しい展開となる。この試合では勝てる気がしなかったと石さんが言うほどであった。ホームでも苦しい試合を強いられたが、終盤の川西の劇的なゴールで勝利を挙げることが出来た。この試合を機に川西の調子が一気に上がってきたことは言うまでもないだろう。
vs熊本 2勝1敗(天皇杯含む)
リーグ戦ではイーブンだったが、天皇杯で勝つことが出来たため、トータルでは勝つことが出来た。ホームでの試合は1点差ながら、ワーストの部類に入る内容で敗戦を喫した。天皇杯ではアウェーでの対戦となったが、ザキさんが終了間際に決めて3回戦進出をすることが出来た。リーグのアウェーでの試合は前半で3点を奪い、前半で試合を決めることが出来た。なかなかアウェーで勝てていなかっただけに、今年はそのアウェーで2勝出来たことは大きかった。
vs大分 1勝1敗
アウェーでは1点差での敗戦だったが、ホームでは勝利を挙げることが出来た。アウェーでの試合はシミケンが負傷し、そこからすぐに失点を喫してしまいそのまま敗戦となってしまった。ホームでの試合はほぼ互角の展開の中、伊東俊のゴールで均衡を破り、その後は粘り強い守備で対応すると、ATにディエゴがゴールを決めてトドメを刺すことが出来た。ホームでの勝利は大きな勝利となったと言えるだろう。
vsソニー仙台 1勝0敗
ソニー仙台とは天皇杯3回戦で対戦した。そのソニー仙台は鹿島を破ったということもあり、前半からアグレッシブに挑まれ、苦しい展開となってしまう。しかし日高のCKを萬代が決めて得点を奪い、このリードを守り4回戦へ駒を進めることが出来た。格下が相手だったが、難しい試合を強いられてしまった印象が強かった。
vs鳥栖 1勝0敗
鳥栖とは天皇杯4回戦で対戦した。山形が中3日、鳥栖が大きく間隔が空き、しかもアウェーでの試合ということで厳しい戦いが予想されたが、試合は互角以上に渡り合った。試合は延長戦へ突入し、延長前半でも得点が入らず、延長後半も中々得点が入らない展開となり、PK戦に突入するかと思われたが、日高と萬代の連携から得点を奪い待望の先制点を挙げ、そのままリードを守り準々決勝へ駒を進めた。鳥栖相手に走り負けなかったという部分で大きな自信を深めた試合だった。
vsG大阪 0勝1敗
天皇杯決勝での対戦となり、結果は3-1と敗戦を喫し惜しくも天皇杯優勝とはならなかった。前半は開始早々に決定機を作るが決められず、その直後に宇佐美にゴールを許し、立て続けに失点を喫し厳しい展開を強いられる。後半に入り攻勢に出るとフランクのゴールで1点は返すが、終盤にまたしても宇佐美にゴールを決められ万事休す。クラブ初のタイトル獲得を目指したが、その夢は果たせず、ガンバに三冠を許してしまった。しかしそのガンバから学ぶことが多かった試合でもあり、来年への糧にしたい試合となった。
各チームの対戦別は以上となる。
ここからは攻撃面と守備面について振り返っていきたい。
まず、攻撃面だが、57得点とリーグ4位だった。前半戦は決定力不足に苦しんでいたが、終わってみれば昨年よりは得点が少ないが、それほど変わらない得点数となっただろう。
今年はまさにディエゴと宮阪のチームだった。ディエゴは柏時代に石さんの下でプレーしており、今年はエース、宮阪は司令塔として据えていただろう。
まずディエゴだが、開幕直後は身体が絞れておらず、動きも鈍く全盛期とは程遠いキレだった。また、守備もせず、サポーターからは好かれないプレーヤーの一人だったのかなと。しかしホームでの栃木戦のハットトリックを機にディエゴ自身のキレが徐々に戻ってきた。攻撃の起点として身体の強さを使ったボールキープ、そして積極的にゴール前に顔を出し数々の決定機を作ってきた。まさに相手に脅威を与えていた存在だった。また、守備もするようになり、石さんのサッカーに順応してきた。本職はトップ下だが、ディエゴの身体付きならFWだろう。FWにしてからはチームの攻撃が機能してきた印象である。もう少し決定機を決めてくれればとは思うが、十分にエースとして働いてくれた。
宮阪は司令塔として君臨し、唯一の全試合出場を果たした。抜群のパスセンスとキック精度で幾度となくチャンスを演出してくれた。また、抜群のキック精度を活かしたセットプレーは常に相手の脅威となっていた。中でもFKは随所で存在感を発揮し、中でもホームの讃岐戦の60メートルFK、アウェーの熊本戦のFKは忘れられない。そして守備でも鋭い読みで大きく貢献していた。全てにおいてJ1レベルのプレーを見せてくれた。昨年の悔しさを今年見事に晴らしてくれた。石さんのサッカーの体現者と言ってもいいだろう。そして宮阪を中心としたチームを作った石さんはさすがだった。その宮阪だが、移籍濃厚というニュースもあったが、結果的に残留が濃厚となったことは朗報だった。来年も山形にいることを想定して言うが、来年もチームの中心として頼むぞ。
今年はまさにディエゴと宮阪のチームではあったが、もちろんこの二人だけではない。
今季途中からシャドーの位置でレギュラーに定着した川西の貢献度はかなり高いものだった。ガンバからレンタル移籍ということで山形へ来たのは良かったが、前半戦はかなり苦しいシーズンを過ごすことになった。随所で華麗なテクニックは見せていたが、なかなか石さんのサッカーにハマらず、守備もろくにしなかった。このままシーズンを終えるかと思ったが、徐々に石さんのサッカーに慣れていき、守備もするようになり、天皇杯でアピールしたことで9月中旬頃にはレギュラーに定着し、もはや山形にいなくてはならない存在にまで成長した。プレーももちろん、一番成長した部分で精神的な部分が一番成長しただろう。そこの部分ではザキさんの存在が大きかったのかなと。テクニックならチーム1であり、是非ともオフに完全移籍で獲得したい選手である。
ザキさんも9月中旬頃にシャドーの位置でレギュラーに定着した。ギシさんが来るまでの約2年間はキャプテンという重圧に圧されていた印象であり、プレーにキレがなかった印象だった。しかしギシさんが加入し、ギシさんがキャプテンを受け継いでからはキレが戻ってきた印象である。まさに復活のシーズンとなった。そしてPOの千葉戦では決勝ゴールを決めてヒーローにもなった。改めて、山形にザキさんありと思わせてくれたシーズンだった。
山田もシーズン終盤に急成長した選手の一人だった。前半戦は全くと言っていいほど安定感がなく、試合が始まらないとわからない選手が、終盤になるにつれて、安定感が増していき信頼を得るまでの選手になった印象だった。特にクロスの部分で急成長を見せ、PO準決勝の磐田戦の先制点のアシストは見事だった。また、天皇杯準決勝の決勝ゴールも印象強く残った。あとは守備面でもう少し力を付けてくれればと思う。
今年の山形の攻撃はディエゴと宮阪のチームではあったが、キープ力に優れるディエゴと川西を起点に攻撃を組み立てることも出来た。そして機を見た山田とボムヨンの突破とサイドからの攻撃も有効的だった。そのサイドの選手も隙があれば得点を狙うシーンもあり、相手にとっては気の抜けない攻撃が出来ていたのかなと。ただ、これは9月下旬辺りからの話である。
その前というよりも、前半戦は得点力に苦しんでいたのもそうだが、あまりにも攻撃の形がなっていなかった印象を受けた。ディエゴにボールを預けるだけ、または宮阪が散らすだけの攻撃で終始していた。個人の力でゴール前まで行くことは出来ていたが、元々得点力のあるメンバーがいなかっただけに、結果に結び付けることが出来なかった。ただ、セットプレーは高いキック精度を誇る宮阪と石川がいたこともあり、セットプレーは常に相手の脅威となっていた。
守備面は44失点とこちらもリーグで4番目に少ない数字で昨年失点しまくっていたことを考えれば大きな進歩と言えるだろう。石さんが目指していた失点の減少という部分はクリア出来た。
守備面は前半戦から安定していた。まさに今年の山形は守備のチームと言っても過言ではなかっただろう。ボランチが常にインターセプトを狙い、中盤またはFWで起点となる選手にチェックし、自由にやらせなかった守備が出来ていた。
そのインターセプトという部分で大きく貢献したのは松岡だった。怪我で出遅れはしたが、4月中旬頃からレギュラーに定着し、また守備のリーダーとしてもチームを牽引していた。インターセプト率はリーグでダントツの率を残したことから、松岡の守備面での貢献がわかるだろう。ちなみに攻撃面ではよくゴール前に顔は出してはいたが、ことごとくシュートを外しまくっていた(笑)。しかしそれでも松岡の運動量と守備力は山形になくてはならない物になってきた。松岡の加入は何よりも大きなものだった。また、宮阪とのバランスも秀逸で、宮阪とのボランチコンビならJ1でも十分に戦えるだろう。
そしてもうチームの顔と言ってもいいくらいの絶大な存在感を発揮したギシさんの存在なくしてやはり今年の山形は語れないだろう。シミケンの離脱が余儀なくされたということで浦和からレンタルで獲得し、獲得してからは間もなかったが、レギュラーを確保し、そして7月下旬にはゲームキャプテンを任されるようになった。セービング等も一流のプレーを見せていたが、コーチングや最後尾からの叱咤激励も見せてくれた。チームに色々な物を還元してくれたことは間違いないだろう。他の選手達へプロとしての意識を芽生えさせてくれたことが一番大きかったところだろう。また、途中からゲームキャプテンをザキさんと宮阪から受け継いだことによって、ザキさんと宮阪の肩の荷を下ろしてくれた。途中加入ではあったが、もしかしたら石さんのサッカーの一番の理解者がギシさんだったかもしれない。そして、ギシさんと言えばPO準決勝の磐田戦のゴールはまさに伝説を残したと言っても過言ではない。しかも決めた時間帯が後半ATであった。もはや生きる伝説である。また、負けが込んでしまった時にサポーターと真正面に向き合って話し合いをしてくれたことも忘れてはならない。サポーターにとってもギシさんの存在は大きな物だっただろう。今年のワールドカップでGKの活躍が目立ち、GKの重要さを改めて思い知らされたが、まさか自分達が重要さを思い知ることになるとは思いもしなかった。ギシさんはたぶん大丈夫だとは思うが、是非とも完全移籍で獲得したい選手である。
今年はDFラインに怪我人が相継いだ。相継いだ時はどうなるかと思ったが、石さんが4バックから3バックへ変更したことで状況は一変したのかなと。しかも変えたのが試合途中というのもまた凄い。この辺の部分も今年の山形を語る上で欠かせない部分だろう。
怪我人が相継いだことで終盤は石井が3バックの真ん中に入っていた。そして石井自身は復活したシーズンだった。ミス等で危ない場面を迎えてしまう時は多々あるが、苦しいチーム事情を助けてくれた選手であった。来年からはまた競争が激しくなり、更なる安定感が求められるだろう。
今年は1年間通して見ると、安定した守備が出来ていたのかなと。調子の悪い時期でも守備の部分では安定しており、我慢して戦い、終盤になりようやくその我慢が実ってきた。あれだけDF陣に怪我人が相継いだが、よくここまで戦ってくれた。
チーム全体としてはやはり今年の山形は守備のチームであり、守備からリズムを作るチームだった。そして得意としたインターセプトから素早い攻撃を繰り広げ、今年のサッカーは攻守に連動したサッカーだった。終盤になるにつれて、徐々にその成果が出たのかなと。湘南や松本と比べたらまだまだではあるが、終盤になるにつれて、全員攻撃、全員守備が出来るまでのチームにはなっていた。攻撃でも守備でも運動量を活かしたサッカーを繰り広げ、キャンプや日頃から地獄のトレーニングを繰り返した結果がJ1復帰という最高の結果を生み出した。しかし石さんは選手達を讃えつつ、まだまだ納得はしていないだろう。
最後にまとめ。
リーグ戦では6位ながらもPOを勝ち抜き悲願のJ1復帰、天皇杯では準優勝と今年は充実した1年となった。なんと言ってもJ1復帰出来たことは目標でもあっただけに、達成出来たことはチームとして非常に大きい物になった。
今年も例年と同様、開幕前から目指したのは優勝してJ1復帰だった。しかしそれは非常に厳しいものだった。
開幕戦の相手である湘南に敗戦を喫し今季も開幕は黒星スタートとなり、初白星を挙げたのはホーム開幕戦となった岐阜戦だった。
ここから上昇気流に乗りたかったが、それはすぐに止められてしまった…。アウェーで横縞に敗れてしまったことでそこからなかなか勝てない試合が続いてしまった…。
前半戦は結局、連敗もなかったが、連勝もなくなかなか上位へ進出出来ず、後半戦に入り、まさかの3連敗を喫してしまった…。個人的には千葉戦後に敗れてしまったことは精神的に応えた。あの試合の敗戦後には「あと5年は昇格は無理だ」と思ったのが正直だった。自分で言うのもあれだが、そこから自分の考えが変わっていった。それまで結果にしか拘らなかった自分を戒めたことは今でも忘れないし、忘れてはならないとは個人的にも思ってる。
そんなことを思っており、実際に結果もなかなか付いて来なかった。そこからも連勝がなく中位に甘んじてしまっていた。しかし着実に天皇杯では勝ち抜いていき、中でも鳥栖戦の勝利は印象的だった。あの鳥栖相手に走り勝ったことは自信となった。
しかしその直後の愛媛戦はボロボロだった…。しかし選手達も常々言ってはいたことであるが、そこからチームが変わっていったのかなと。結果論にはなるが、あの愛媛戦での敗戦は無駄ではなかった。
そこからも連勝は続かなかったが、長崎戦で劇的勝利を挙げてから一気に上昇気流に乗った。その直後に行われた天皇杯準々決勝で北Qに勝利し、そして週末の天敵・岡山から圧勝し、ようやくリーグ戦における初の連勝を成し遂げた。個人的にはあの岡山戦の勝利がJ1復帰へのターニングポイントになったと思っている。
そこから本格的にPO圏内進出争いに入っていき、そして盟主戦での劇的な勝利、そして他会場で水戸が大分に劇的勝利を挙げたことにより、順位を6位に上げ、今季初のPO進出圏内へ突入した。これも結果論にはなるが、盟主戦の勝利は第2のターニングポイントとなった。そして磐田に完勝し、最終節では讀賣緑に敗戦を喫したが、湘南が大分に勝ったことでJ2降格してから初のPO進出を決めた。
リーグ戦が終了し、中二日で天皇杯準決勝を迎え、山形はベストメンバーで臨んだのに対し、千葉は若手主体のメンバーで臨んできた。結果的には勝利を収め、クラブ史上初の決勝進出を決めた。別に千葉を庇うわけではないが、若手主体で臨んできた千葉が間違っていたとは思わない。結果的に山形が勝ったというだけだろう。それでも石さんが1年間作り上げたタフなチームという面でそれが結果に結び付いたことは大きかった。
そして中三日で迎えたPO準決勝はアウェーで磐田と対戦し、コンディション面が危惧されたが、先制したのは山形だった。しかし前半終了間際に同点に追い付かれ、後半も攻め込まれてしまう時間帯が長くなったが、運にも助けられた。
90分で勝たなければJ1復帰の道が途絶えるという状況だったが、試合はそのままATへ突入。このまま終わってしまい、J1復帰はまたしても持ち越すかと思われたが、まさかのドラマが待っていた。石川のCKをなんとGKのギシさんが頭で決めた。試合はこのまま終わり、誰もが予想しなかった劇的な勝利で決勝へ進出した。この試合はまさに「伝説」と呼ぶに相応しい試合となっただろう。
そして迎えたPO決勝。相手は天皇杯準決勝で破っている千葉。リーグ戦の順位の関係上、この試合でも勝ちしかJ1復帰への道が開けない中、試合は膠着状態となる。なかなかチャンスが作れない中、前半終了間際に宮阪のクロスをザキさんが頭で決めて先制に成功し、前半を折り返す。
後半は開始早々こそはチャンスを作っていくが、次第に千葉ペースとなっていく。しかし千葉の攻撃を集中した守備で凌ぎ、リードを保ったままATへ突入する。そのATでこの試合最大のピンチを迎えるが、これをまたも救ったのがギシさんで、ケンペスのシュートをブロックする。そしてJ1復帰を告げるホイッスルが鳴り試合は終了。長く、そして辛い時期もあったが、1年間の苦労が報われた瞬間だった。
その約1週間後に天皇杯決勝が行われ、相手はJ1とナビスコを制し、この試合で三冠を狙ってきたガンバ。試合は開始早々に松岡が決定機を迎えるが、これはポストに嫌われゴールとはならず、その直後に宇佐美に決められてしまい、その後はパトリックにも決められてしまい苦しい展開を強いられてしまう。
後半は開始から攻勢に出て立て続けにゴールを襲い、石川のクロスをフランクが決めて1点差とする。なんとか同点としたかったが、ことごとく東口に防がれてしまい同点ゴールを奪えない。すると終了間際にまたしても宇佐美に得点を許し万事休す。天皇杯制覇とはならなかったが、クラブの歴史に名を残し、シーズンを終えた。
3月~9月辺りまでは苦しんでしまったが、10月からは勢いに乗り、その勢いを活かしJ1復帰を果たした。本格的に勢いに乗ったのは長崎戦からだろう。長崎戦から劇的な勝ち方の試合が多かった。長崎戦からの戦いはサポーター・ファンにとってはたまらないものとなった。
アウェー千葉戦後のことを思うと、まさかこういう結果になるとは想像していなかった。しかも終盤になるにつれて劇的な試合が多くなったことにより、泣かせてもらう試合も多かった。今でもあの時のことと、J1復帰が決まった時のことを思うと、嬉しさで胸が熱くなってくる。
今年から監督が石さんとなり、就任が決まってすぐに練習が行われた。シーズンが終わった直後の年内での練習は異例中の異例だった。まずはチームの意識改革が必要だったということがこのことからも伺える。奥野時代ははっきり言って甘ちゃん集団であり、コバさんが作り上げてきたものを全て台無しにされた印象しか残らなかった。
石さんの練習は厳しいということで有名で、最初選手達はかなり戸惑っていただろう。そして練習に付いていくのが精一杯だったはずである。奥野の時にはなかった厳しい練習だったからであろう。あまりにも厳しすぎて一部の選手達からは不満の声も上がっていたとも聞く。しかし個人的には石さんの厳しい練習は決して間違っていないと思った。
しかし結果がなかなか付いて来なかったことは事実だったのかなと。それでも個人的には石さんに対してそんなに不満はなかった。しかし選手達は毎日厳しい練習をしていただけに、結果が付いて来なかったことに焦りもあったのかなと。
ちなみに個人的に今年の石さんに対しての不満はゴールデンウィークの連戦で一切スタメンを代えなかったことくらいかな。でもそれは今思うと、1年間タフに戦うという石さんの方針だったのだろう。
少し話が脱線してしまったが、ここで6月下旬辺りになり一つの分岐点が訪れた。それは浦和からギシさんのレンタル加入である。ギシさんの加入はチームに好影響をもたらすと思ったが、まさにその通りとなった。
石さんの意識改革に同調するかのように、ギシさんも高いプロ意識を練習から見せたことで、他の選手達の意識が知らない内に変わっていったのかなと。結果だけでなく、プロとしての意識という部分でもギシさんの加入は本当に大きかった。
精神論と結果論になってしまうが、石さんの意識改革、そしてギシさんのプロ意識という部分でチームにもたらす効果は絶大だっただろう。やれば出来るというところを他の選手達は見せてくれた。
もちろん、石さんに関しては精神論だけでなく、監督としても能力の高さを発揮した。特にアウェー・水戸戦の采配は秀逸だった。4バックから公式戦では試したこともなかった3バックを採用した采配が一番印象に残った。そして、昨年不遇の時を過ごした宮阪を、チームの中心として作り上げたところはさすがだった。
また、今のクラブの経営についてもよく考えている監督なのかなと。集客のためにも、メディアの露出も多かった。監督業だけでも相当苦労しているはずなのに、これだけ周りのことを見えている監督はそうはいない。
まとめということだったが、各試合の振り返りと自分の感情のことがほとんどになってしまい申し訳ない。
さて、来年は4年振りのJ1である。これは何度も言っていることだが、J2で6位だったことを忘れてはならない。間違いなく一番弱いチームである。しかもPO制度になってから、この制度で昇格したクラブは翌年ダントツの最下位でJ2へ降格しており、しかもホームで勝てていない現状である。
しかしそんな負の連鎖を止めなければならない。正直、PO制度に関しては違和感を感じるが、毎年これだけ盛り上がっているだけに、その盛り上がりに応える意味でも来年は意地を見せたいところ。そのためにも、最高の準備をして来年の開幕を迎えなければならない。主力の流出阻止、そして的確な補強とキャンプ前にやることをしっかりやって、そしてそのキャンプで最高の準備をすることで来年の行方が決まっていくと言ってもいいだろう。石さんも言っていることだが、選手達は今よりもさらに厳しい練習をこなさないとJ1では戦えないことを肝に銘じなければならないだろう。
そしてこれは個人的な意見となるが、俺達サポーターも最後の最後までしっかりとサポートしていこう。今年の終盤戦の最高のサポートを忘れてはならないのかなと。どんな結果になろうとも、選手、首脳陣が戦っている以上、見放してはいけない。それに勘違いしてはいけない。普通であれば来年もJ2である。たしかに不甲斐ない試合をした場合はブーイングや叱咤激励は必要だろう。それでも見放すようなことはしてはならないだろう。と偉そうなことを言えた立場ではないが…。
今年は結果としてJ1復帰を決めたシーズンとなった。来年はJ1でしっかり戦っていこう。まずは残留が当面の目標となるが、やるからには全て勝つくらいの気持ちで臨もう。来年も山形の誇りを持って戦おう。
最後に。長々と語ってしまいましたが、この自己満のブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後の最後に「山形突撃団」と「KAMIKAZE」。
山形突撃団
僕等の街に 光り輝く 青と白の 誇りさ だから歌うよ 拳固めて この声が 枯れるまで ラララ… そうだ僕等は そうだ僕等は モンテディオ山形
KAMIKAZE
どんな時も 俺達は歌うのさ 山形の歌を ラララ… 今 この気持ち 誰にも止められない 俺等の誇り 俺等の全て モンテディオ山形
