皆さん アジアからやって来た、しかも最初にやって来たときは大きなレーベルのバックアップも資金力もなかったグループがここまで上り詰めることができたのはどうしてだろう?と不思議に思うことはありませんか?

 

もちろん彼らの楽曲の良さ、パフォーマンス力、ストーリー性、人柄の良さと人間的魅力、SNSをたくみに使った宣伝力、語り始めたらキリがないですね。でも私は忘れてはならない要素があると思います。それはARMYの力。

 

アメリカのARMYってどんな人たち?って思うことはありませんか?やっぱりアジア系アメリカ人は多いですね。でもそれだけが特徴ではないんですよ。

 

アメリカでティーンエイジャーのARMYを見つけたい! と思ったらMathClub(算数オリンピックに参加するための勉強クラブ)やAcademic Bowl Club(アメリカの学問クイズ大会クラブ)、Hornor student society (学業優秀者クラブ)などに行くとティーンエイジャーのARMYに遭遇する確率は高いです。

 

勤勉で、成績優秀者。幼い頃から医者か、エンジニアか、弁護士になるように親から言われて、算数で悪い点を取ってきたらオーマイガー!君の人生おしまいだー!!と言われてしまうようなご家庭に育った子。

 

もちろんいい大学に進学して専門的な仕事をするようになりますよね。その彼らはもちろん趣味の推し活でも持ち前の勤勉さと、分析能力を発揮します。

 

ARMYが普通の大手のレコードレーベルのマーケットリサーチ部並、もしくはそれ以上のデータ分析力をもってアメリカのチャートの攻略のノウハウを生み出していける力はここだと思います。それを趣味の一部として熱い熱量を持ってタダでやるところがARMYの底力だと思います。

 

情報収集力もすごいですよ。家族構成、親の職業、教えていない家の住所、私の日本での出身地まで。えーっ教えてないのにどうして知ってるの?娘もあの子達すごくいい子だけど敵に回したらちょっと怖いかも、と笑ってました。

 

まあバンタンの曲が英語になったのはDynamite以降なのでそれまでは韓国語を英語に訳してある歌詞やコンテンツを読んで意味を理解したりしないといけなかったので勤勉で、いろいろな文化に興味がある子が多いですよね。

 

その翻訳もボランティアでせっせとやる有名なARMYさんが居たわけです。アメリカ(特にティーンエイジャー)はTikTok人口が増えてきていて、そこからバイラルヒットが生まれやすくなってきているのに、どうもARMYがTiktokに弱い、いまだTwitterの方が存在感を示しているのは、Twitterの方が色々分析した情報などをシェアしやすいからかもしれませんね。

 

チャートの攻略を専門にしているアカウントや、それぞれのストリーミングプラットフォームごとの分析アカウント、おもしろいところでは、専門職ごとのARMY(医療職、NASAエンジニア、弁護士)など。最近話題になったグクちゃんのCalvinKleinの写真を使って体の筋肉の名前を紹介したり、ジミンちゃんの2014年MAMAあのシャツを破るパフォーマンスの映像を使って肩から腕の神経の説明、何でも学びのチャンスにするところはさすが優等生。

 

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私はもちろんバンタンが大好きでARMYで推し活をしているのですが、ARMY自体もおもしろすぎですよね。もちろん勤勉タイプのARMYだけではありません。ARMYの年齢層もそれこそ子供からお年寄りまで幅広いです。でもこの勤勉ARMYと、あとそれをフォローする購買能力の高いARMYがファンダムの影響力を確たるものとしていると思います。