幼馴染みのS君の話

近所に住んでいたS君とは幼稚園から中学まで一緒だった。

小学校5、6年で初めて同じクラスになって、よく話すようになり…

そこから「なんか2人似てるね」と周りに言われ、ほんのり意識するようになった。

中学に進学し、私は小学生の頃から決めていた某運動部に入部。
S君は少年野球チームに入っていたから、きっと野球部だろうなぁと思っていたら、なんと私と同じ部活に。
男女の違いはあれど同じ部活とは。

部活中、目で追ってる自分に気づく。
ちなみに塾も同じだった。

S君はかなりモテた。
したがって、S君に想いを寄せている女子からしたら彼と仲のいい私は邪魔なわけだ。
変な手紙とかもらったなぁ…。

ただ、私たちは付き合ってはいなかった。
あくまで幼馴染み、あくまで友達。

「両想いなんだから付き合えば?」とかよく言われたけど、関係が拗れて気まずくなるのが辛いから、想いを伝えることもなく卒業を迎えた。

それから10年以上経過して、彼氏(現旦那)と結婚を考えていた頃に、S君と再会することになった。

海外で仕事をしていたS君が日本に戻ってきたから、地元の同級生で飲もうと誘われ、会うことに。

中学の頃好きだったけど、さすがにもう大人だし意識なんてする訳ないじゃん…て思ってたのに、顔を見た瞬間 胸がドキッとして、そこから意識しまくり。

S君は当時、彼女が居たのかはわからなかったけど、私に彼氏が居ることはS君は知っていた。他の友達が「めい彼氏元気?」とか言うから…。

だからかな?少しだけ距離を感じた気がしたのは。

帰る少し前、お酒の力を借りてハグした。

その時、S君を好きな気持ちがなかったと言えば嘘になる。

連絡先を交換しようと思えばできたはず。
だけどしなかった。
なんとなく彼氏と別れる気にはなれなかった。

飲み会が終わり、帰り道S君と私は同じ方向。
何かが起こる…?なんて考えてたらMちゃんも同じ方向だった。
なぜかMちゃんを真ん中に挟んで3人で帰った。

あれからまた10年が過ぎた。

私はその時の彼氏と結婚し、S君も結婚したと聞いた。

懐かしくてしょっぱい思い出。