あなたは紫色がお好きですか?

無性に紫色が気になる時がありませんか?


360〜400ナノメーターの紫の波長は細胞内の光回復酵素を刺激して、遺伝子の損傷を修復することが知られています。

光線療法で紫色の可視光線を一定時間当てると、近視抑制やうつ病、認知症の予防に効果があるようです。


また、古来より草木染めに使われたほとんどの植物には薬効が認められており、特に紫根は胃腸薬や皮膚病薬として貴重なものとされてきました。


紫色は心や体を癒す波長を持っていることと関連性があるのか、体調が低下した時や人との別離など精神的なダメージを受けた時に、紫が気になったり紫を好む人が多いようです。



紫は冷静的な青と情熱的な赤の二つの心理が混ざり合った神秘的な色です。


色彩心理的に紫色には『神秘的な』『思慮深い』『高貴』『崇高』『優雅』『癒し』『感性豊か』等のプラス面と『臆病』『二面性』『情緒不安』『複雑』『欲求不満』『憂鬱』等のマイナス面があります。


紫色の好きな人は天賦の直感力と高度な感性を持つ人が多いようですが、やや臆病なところがあるようです。


紫色が美しい絵画や工芸作品を探してみました。



マルク・シャガール『Green Violinist』





パブロ・ピカソ『タイトル不明』





グスタフ・クリムト『鬼火』





加山又造『紫陽花』





加山又造『千羽鶴』





小倉遊亀『洋壺』





鏑木清方『春装』





上村松園『長夜』





福田平八郎『花菖蒲』





山口華楊『蕗に小禽』





ルネ・ラリック『アネモネ』

クリスタルガラス&エナメルペンダント





堂本印象『楽園』福井地裁ステンドグラス




クリムトの描いた『鬼火』は、数年前に開催されたクリムト展で展示されていた作品です。

作品自体の美しさと目が離せない妖しい魅力があり、クリムト作品の中でも特に好きな絵画です。


鬼火の意味を調べると狐火とも言われ、夜の沼や森、野原に出現するほのかな青紫や緑色をした光を表した自然現象のこと。


右側に幾つもの女性の顔が描かれ、その周囲には光る青紫の珠がいくつも浮かんでいます。

女性たちの顔は不気味で怪しげに誘っているようにも見え、幽玄的で美しい。

色彩が繊細で透明感があり、女性が浮遊して足元が描かれていないことで、様々な想像が掻き立てられます。


上村松園の『焔』という作品がありますが、伏し目がちな目元と長い髪を少し噛んだ口元で、女心の情念を描いているのに対し、クリムトの『鬼火』は、鑑賞者をじっと見つめる女の視線が、何か見てはならぬ魔性を感じ目が離せない心境になります。

人間の複雑な内面性を画で表すと、魂が発光しているような表現になるのでしょうか。どちらもタイトルにゆらめく光が入っています。



堂本印象の『楽園』は、福井地裁入り口入ってすぐの壁面にあります。

「裁判所は世の罪人が裁かれる場であり、聖なる情景によって悪霊が浄化されることを祈る」

画家の思いがキャプションに記されていました。


ステンドグラス上部に8人の音楽天使と、下部には書を紐解く人や子育てする人など市井の人々が描かれ、紫を中心に青やボルドーなど様々な色が重なって、気高く崇高な印象です。


『楽園』を部分拡大



その他、紫色が美しい絵画や工芸作品には、気品と優雅さがあり、いつまでも眺めていたくなるような魅力がありますね。



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〜こんな時は紫色を活用しましょう〜


怒りが爆発してイライラした日は、紫色を身の回りに飾ってみてください。


イライラして怒りが収まらない時は、紫色のお花を飾ったり、紫色のステーショナリー(手帳やペンなど)、スカーフ、アクセサリー、ハンカチなど身の回りにあしらい怒りを鎮めましょう。


紫色には心を鎮め、ストレスなどの精神状態の乱れを整え安定させる色彩効果があります。


ぜひ試してみてください。





色を楽しむ素敵なあなたへ...


最後までお読みいただきありがとうございます💕