アイドルグループ・元SKE48の柴田阿弥の卒業コンサート『柴田阿弥卒業感謝祭~でも阿弥ちゃんからは卒業しません!~』が26日、愛知・Zepp Nagoyaで開催された。本人が考えたセットリストで全22曲中21曲を熱唱した柴田は「これからは、次のステージに皆さんを私が連れていきたいと思います。私はSKE48を卒業しますが、私からは卒業しないでください」とファンに思いを伝えた。


幕が開くと、ステージにはミュージカル『AKB49~恋愛禁止条例~』の主役・浦川みのり/浦山実に扮した柴田が登場した。今年4月の再演で、柴田は主役(ダブルキャストの一人)に抜てきされたものの、学業の都合で降板。「唯一SKE48でやり残したこと」として『AKB49』の名シーンを演じ、観客1800人を沸かせた。


ライブは、柴田が選抜入りを確実視されながらも逃した「美しい稲妻」からスタート。ソロで歌っているところへ研究生の相川暖花がステージに登場し「阿弥さん、(この曲)選抜じゃないですよね?」とツッコミを入れ、会場は爆笑の渦に包まれた。


 2014年の『AKB48選抜総選挙』で15位となり、初めてAKB48のシングル選抜入りを果たしたときの楽曲「心のプラカード」を同期の4期生と7人で披露。翌15年の総選挙でも15位に入り、選抜として歌った「ハロウィン・ナイト」を研究生とともにパフォーマンス。さらに、13年の総選挙で17位となり、注目されるきっかけとなった楽曲「愛の意味を考えてみた」を一人で歌唱した。


 アンコールでは、柴田のイメージカラー、水色と白の2色のペンライトに迎えられ、ピンクのドレスで登場した柴田は、同期とともに「サヨナラが美しくて」を熱唱。曲の途中で「私にとって4期生は心の支えでした。こうして6年間、一緒に歩んでこられて幸せです」と感謝した。


最後にファンに向けて「SKE48に入るまで無趣味だった私が、SKE48だけは夢中になれました。私の6年間のすべてでした。どんなときも支えてくれたファンの皆さんがいてくれたから、苦しいことも乗り越えられました」とあいさつ。「私はこの先どんなにつらいことがあっても、きょうのこと、ファンの皆さんのことを思い出して、乗り越え、絶対に自分の夢をかなえようと思います」とタレントとして独り立ちすることを誓い、終演後もファン一人ひとりをお見送りして最後まで感謝の気持ちを伝えていた。


 同公演には、犬塚あさな、竹内舞、都築里佳、高木由麻奈、木本花音、酒井萌衣、相川暖花、浅井裕華、太田彩夏、片岡成美、川崎成美、末永桜花、高畑結希、町音葉、和田愛菜、一色嶺奈、上村亜柚香、水野愛理が出演。柴田は今6月23日に名古屋・栄のSKE48劇場で行われる卒業式をもって、グループを巣立つ。