時々、「お兄ちゃんがいたらどうだったのかな」なんて思うことがあります。


私は47歳で妹が43歳。ですので、かれこれ43年「お兄ちゃん」をやってきたことになりますね。


以前のブログでも書いたのですが、私には長らくの「暗黒時代」がありました。


『頼りない』お兄ちゃんでもお兄ちゃんなりの悩みがあったりしまして、かといって妹に頼るのも何だか恥ずかしくて1人悶々、というような状況がありました。


そんな時に僕を救ってくれたバンドがあります。その名は『the pillows』。今年で結成33年目の大ベテランになります。


the pillowsと聞いても、ピンとこない方がほとんどと思います。実際、そこまで売れているバンドではありません。


しかし、音楽業界内での人気は凄まじくMr.ChildrenやBUMP OF CHICKENなどにとてもリスペクトされていることで有名です。


「ハイブリッドレインボウ」、「ストレンジカメレオン」、「ONE LIFE」、MY FOOT」、「Funny Bunny」、「スケアクロウ」。お薦めを紹介しようとするとキリがないですね(笑)。1曲選ぶのは不可能なくらいたくさんの名曲を生み出しています。


彼らの進んできた道は『王道』ではなかったかも知れません。でも、「ポップな曲を作りたい」という信念のもと、決して忖度・妥協せずに「ただやりたいこと淡々とやる」を貫いた姿勢が後輩達のリスペクトを集めているのだと思います。


ウソ偽りのない彼らの楽曲は暗黒時代の私を照らしてくれました。お姉ちゃんのように「頑張れ~」って優しいトーンで応援してくれる感じではなく、ぶっきらぼうに「なっ!」って言葉足らずにそっと背中を触ってくれるお兄ちゃんみたいな感じ。これが当時の(今も)僕にはとてもリアルで救われたんです。


この歳になって改めて聴いてみてもしみじみ「やっぱりいいなあ」と感じます。せっかくですので、「Funny Bunny」から1節ご紹介します。

君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
飛べなくても不安じゃない
地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう 君ならそれができる

あなたがたとえ自分のことを「ダメ」で「しょうもない」奴だと思おうと、あなたが今「ここにいる」という時点で、あなたはすでに頑張っているんです。知らず知らずに「風の強い日を選んで走ってきて」いるんです。だから大丈夫。君なら出来る。とても励まされます。


そんなメッセージをピロウズから受け取りながら、今後も忖度・妥協せずに「淡々とやりたいことをやっていこう」と思っています。



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