私の息子がドイツの大学に留学していて、日本に休暇で帰って来た時に私に尋ねました。
「お父さん。同じ研究室に中国からきている留学生がいるのだけれど、
彼とこの前、話をしていたら、日本が中国を侵略して南京大虐殺を引き起こし、中国に多大の迷惑をかけた。
と言っていた。こんな話は歴史の授業でも習ったことがなかったが、本当にそんなことはあったのか。
また、なぜ授業では、戦争のことは教えないのか。」
私は息子に「日本は中国と戦争をしていたんだ。
アメリカも日本への一日の空襲で10万人からの一般市民を殺したが、戦争とはそう言うものだ。」
と説明はしたものの、この息子の話を聞いて私は非常に憂鬱な気分になりました。
それは息子がこれまで歴史の授業では、戦争前後の現代史を習っていないところに、
中国共産党の歴史教育をそのままぶつけられてしまったことに対してです。
それで翌日、A4用紙4枚分に「日本はなぜ中国と戦争になったか。
南京大虐殺とはどんなもので、それがなぜ起きたか。それがなぜこのように歪曲して伝えられるようになってしまったか。
なぜ日本は戦後教育で戦争のことを教えなかったのか。」と言うレポートを書き、息子に渡しました。
息子はそれをずっと読んでいましたが、
翌日、本屋で、台湾・中国・韓国の3つの国を比較した本を買ってきて言いました。
「この本に書いてあることはお父さんの言っていることと同じだが、これが真実なのか。」
「そうだ、この著者の人は公平に比較する人だから、この内容が真実だ。
歴史と言うのは今の時点だけで考えてはいけない。
その当時の時点ではどう思われていたか。
またこちら側だけの視点だけでなく、相手側の視点や、中立の立場ではどう思われていたかを見なければならない。
例えば、今、北朝鮮は独裁政権のために国民が飢餓に苦しんでいるが、
他の国が独裁政権を倒し、国土を改善し、人々が豊かになっても、50年後には侵略者と非難されるかもしれない。
正しさは国によって異なるし、真実は、その国の民度によって変わるんだ。」
「公平」な現代史を教えなければならないと思った出来事でした。