(1) 昭和18年頃の一般人が抱いていたマラリアの知識 | 日本でマラリアが再流行するとは思えない。

(1) 昭和18年頃の一般人が抱いていたマラリアの知識

 マラリアの話はほんの少し出てくるだけだが、それなりに面白い手記を載せる。

現地特報 メナドでデング熱になやみ、ダバオへと飛び、新生マニラへ向かう記

デング熱と南方飛行

大東亜一周の手紙 その5 

戦線文庫 主幹 海軍報道班員 大島 敬司

デング熱下のメナド

川端 康成 様

 旅に出るごとに、また病気をするたびに、きまって、お手紙を差し上げようと思いつつ今まで旅らしい旅もせず、病気らしい病気にもかからず、その為に御無沙汰を申し上げておりました。

 しかし、今度という今度は、セレベス(スラウェシ島)の主都マカッサル(ウジュンパンダン)の水交社で、或る朝、私は全身が素晴らしい高熱に包まれているのを感じたのです。

↑出典:『海軍恤兵雑誌 戦線文庫 第53号』(発行所:興亜日本社。昭和1831日発行。毎月1回発行。非売品)(←海軍省恤兵係監修のもとに戦線海軍将兵慰恤のため国民の寄せられたる熱誠なる恤兵金を以て、作製、配布したもの)p 84-87の『現地特報 メナドででんぐ熱になやみ、ダバオへと飛び、新生マニラへ向ふ記 でんぐと南方飛行 大東亜一周の手紙 その5 戦線文庫主幹海軍報道班員 大島敬司』の『でんぐ熱下のメナド 川端康成様』

↑著作権の保護期間が満了しているので、転載自由とする。なお、デング熱は、原文では、「でんぐ」or「でんぐ熱」or 「でんぐ病」と記載されていたが、読者がこの病気について検索できるようにするために、デング熱と表記した。そのほかにも、わかりやすくするために、表現を変えたところがある。

↑メナド:マナド(Manado)とも表記する。インドネシアのスラウェシ島北部にある。

 ダバオ(Davao):フィリピンのミンダナオ島南部にある。