ある老婦人は言っていた


いいかい、あたしはねこの店をね、40年守り続けてきたんだ、40年だよ、あーた!え、なんだね、この店はあたしの命かって?あたしにとって一番大事なものかって?馬鹿言ってんじゃないよ!あたしにとって一番大事なものはね、あたしにとって一番大事なものは!この、マントラよ!このマントラがあたしの命だよ!味の工夫?調理の仕方?下らないねぇ、そんなもので40年も店を守り続けられるかい?40年だよ!えっ、あーた、毎朝ね、仏壇に向かってこのマントラを唱えるんだよ、このマントラがね、バチっと、バチっと決まれば全部上手くいくんだよ!全て上手くいくんだよ! バチっとねゲロゲロ



脳の奥深くで何が行われているのかわかららない意思決定のほとんどを決めている脳細胞の数が数千億、それに対して大脳新皮質の脳細胞が140億と言われております。


大脳新皮質は人間が高等になるにつれて進化してきた脳の部分で、人間らしい機能、知的機能を受け持っている部分で高度な精神作用とそれに伴う行動をコントロールするという役割を担っております。大脳新皮質は人間らしく生きる為に進化した部分なのですが、これが小脳や脳幹や大脳の古皮質である大脳辺縁系なんかを外側で覆っている薄い膜が何層かになっており厚さ2、3ミリのもの凄く薄い部分なのですが、この大脳の周りのわずか2、3ミリの薄い膜のそのまた片隅で知的機能と高度な精神作用とそれに伴う行動をコントロールするという役割を担っているわけですが、その部分の脳細胞が140億と言われております。

そして、その大脳新皮質の下にある小脳だけでも1000億以上の脳細胞があり、その他、脳幹、大脳辺縁系含めると数千億の脳細胞があると言われております。大まかにわけると、大脳新皮質が顕在意識、大脳辺縁系が潜在意識、そして脳幹がさらに深い部分である超意識などと言われております。さらに脳幹は生存欲求、安全欲求、大脳辺縁系は所属欲求、承認欲求、そして大脳新皮質で自己実現欲求を担っていると言われており、その上の自己超越の欲求ももちろん大脳新皮質で担っているわけであります。

瞑想法は効果的に脳内麻薬を放出させる事で生存欲求や安全欲求、そして所属欲求や承認欲求などの低次元の欲求を満たす事が出来ます。例えば結跏趺坐と言う座り方があるのですが、最初は足が痛いしきついし意味がわからないのですが、これは人体最大の神経が集まっている大腿筋を刺激する事によって効果的に脳内麻薬が放出されるようになっているそうです。人間の身体は筋肉を痛めつける事で脳内麻薬が放出されるように出来ているそうですが、ヨガのポーズなどではほとんど身体を動かさずに効果的に筋肉に刺激を与える事で脳内麻薬を放出させる事が出来るそうです。これをハタヨガと言いますが、ハタヨガの本来の目的は脳内麻薬を放出させる事で次にクンダリーニ ヨガと呼ばれるチャクラ開発、経絡開発、そして最後に王の瞑想と呼ばれるラージャヨガへと続いていくそうです。このハタヨガの目的である脳内麻薬を放出させる事で肉体と精神が乖離した状態(自分の肉体が人事のように感じられる状態になり)これが変性意識状態なのですが、意識が肉体を離れてしまうと通常は眠ってしまうのですがそうならないように意識は目覚めている状態を作る事で変性意識状態となります。この変性意識状態を作り出す為に作られたのがサマタ瞑想です。マントラを唱える事や筋肉を痛めつける事で効果的に変性意識状態に入る方法がサマタ瞑想で瞑想の中でも最も重要な事はサマタ瞑想と言われております。このサマタ瞑想がバチっと決まる事でその後の観瞑想と呼ばれるヴィパッサナー瞑想が意味をなすわけですが、まずサマタ瞑想で変性意識状態に入る事により脳を思考停止させ、精神と肉体の乖離状態をつくり、次にヴィパッサナー瞑想と呼ばれる観瞑想によって前頭葉を活性化させていくわけです。変性意識状態に入り潜在意識から浮かんでくる思考をありのままに観察すると言う事で前頭葉が優位になるわけですが、この前頭葉優位の状態により大脳辺縁系が抑制され右脳と左脳を繋いでいる脳梁の働きも良くなり当然右脳と左脳の働きも良くなり、本来は数千億の脳細胞によって支配されている私達の低次元の精神作用を高度に抽象思考させる事によって安定した精神作用とそれに伴う行動をコントロールする事が出来るように変貌させる事が出来るわけであります。もちろんですがカルト宗教のカリキュラムはこの真逆でありまして大脳辺縁系や脳幹を司る低次元の欲求をこれでもかと刺激する事で見事に本来の目的とはかけ離れた結果となるわけです。





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