点滴の管の中にヒョッコリ出来るような
あい子ちゃんが今朝、私の中で生まれた。

気泡でなければあい子ちゃんは
わたしに生んでもらえなかったし、
またわたしも生むことが出来なかった。

希望でも絶望でもないあい子ちゃんが
誕生した時
わたしは笑えた。可笑しかったよ。





抜いても直ぐに溜まる黄色い腹水で
苦しい時間をやり過ごす。苦しいな。
足も浮腫んできちやった。
痛みと肉体の変化は
胆管癌です!
改めて癌ですよー!
さぁ、気持ちの準備は出来ましたかー?
と知らせてきます。

お知らせは
ウトウト眠っている時にさえメガホンで
伝えてくるものだから
末期であろうの脳みそはとうとう
あい子ちゃんを作ってしまったのか。

あい子ちゃんは何故か
北島三郎のまつりの唄で出航した。

心臓の音が鼻に鳴って聞こえる。
パチパチ。
拍手しているようだ。