№12638 ××月××日

 

  どうしたら■■は俺だけのものになるだろう。

  ■■と特別な絆で結ばれてるあの人が羨ましくて、憎い。

  本当に、邪魔だなぁ。

  天使は…まぁ、どうでもいいや。

  クロウは■■と仲が良かったっけ。

  彼奴もどうにかしたいけど、正直全てを見透かされそうで近付きたくない。

  

 

 

 

№17941 ××月××日

  

  天使の様子が少しおかしいから、声を掛けてみた。

  最初は言うのを躊躇っていたけれど、もしかしたらいい助言が出来るかもしれないと囁いたら話し始めた。

  「育ての親であるあの人を、深く愛してる。

  きっとあの人もそれなりには自分を愛しているだろうけれど、あの人の特別は■■であって自分じゃない。

  ずっと■■のことを羨ましく思っていたけれど、この頃憎悪のような感情がふつふつと湧き出してきて、発狂しそうになるんだ。

  どんどん自分の心が、思考が、醜くなっていくことが酷く恐ろしくて夜も眠れない」

  嗚呼、此奴もかって思った。

  そして、閃いた。

  天使はあの人を、俺は■■を独り占めする方法を。

 

 

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№×× ××月××日

 

  俺の“神様”が帰って来た。

  容姿も名前も、何もかもが違うけれど。

  それでも、アレは間違いなく俺の。

  今度こそ、俺は君を手に入れる。

 

 

 

 

№×× ××月××日

 

  嗚呼くそ、邪魔された!

  折角魂を手に入れるチャンスが巡って来たってのに、よりにもよってあの人に横取りされるなんて!

  ……まぁいい、まだチャンスはあるはずだ。

  ■■は勿論、□□□のことも俺は気に入っているし愛してる。

  だって、ほら。

  姿は変わっても、魂自体は同じだから本質は何も変わらない。

  俺はその魂の本質に惹かれてるからさ。

  絶対、諦めない。

 

 

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№×× ××月××日

 

  準備は整った。

  これだけ大きいショックに成り得るものを用意すれば、□□□は先祖返りをするはずだ。

  まずは自分が誰なのか、そして俺が誰なのかを思い出してもらわないと。

  嗚呼でも、怒るかな。

  俺の甘い言葉にまんまと落ちたあの駒…□□□のお気に入りみたいだし。

  お気に入りが壊れたら、暫くは口きいてくれないかも。

  それでも、□□□が俺のモノになるなら、構わない。

  

 

 

 

 

 

パラパラと日記を流し読みして、ページを閉じる。

 

「必ず迎えに行くから、待っていてね」

 

多くの悪魔を従えて。

 

俺は、夜明けの空に浮かび上がってくる白い太陽を見据え、君を想い笑った。