№1  ××がつ××にち

 

  ■■に、にっきちょうをもらった。

  よみかきのれんしゅうになるからって。

  べつに、しゃべれればそれでいいのに。

  あと、ざくろ?

  あれをたべた。おいしかった。

 

 

 

 

№90 ××月××日  

 

  今日は、■■とあの人、天使と庭でお茶会をした。

  天使はあの人が好きなのか、最近べったりだ。

  お菓子を食べているときも、ずっとあの人の膝の上にいた。

  素直に甘えられる天使が、ちょっとうらやましかった。

 

 

 

 

№270 ××月××日

 

  今更だけど、■■に昔城内で怪奇現象を起こしていたのは俺だって話した。

  特に理由はない、何となく、■■の反応が見てみたくなった。

  ■■は驚きもせず「うん、知ってたよ」だってさ。

  「ただ、自分はここにいるよって伝えたかっただけなんでしょう?」とも。

  うん、そうかもしれない。

  だって、突然自分の生が始まったもんだから、訳が分からなくて、不安で、寂しかったんだ。

  ■■が俺を見つけてくれて、嬉しかった。

 

 

 

 

№980 ××月××日

 

  最近、おかしい。

  病でもないのに心臓がきゅってなったり、天使が■■にじゃれついたりしてるのを見るとイラつく。

  クロウに話してみようか。

 

 

 

 

№2471 ××月××日   

  

  今なら分かるけれど、天使はずっとあの人に恋をしている。

  前、クロウに「それは恋心だ」と言われたけれど、正直この感情はそんな綺麗なもんじゃないと思う。

  第一、■■は俺の親みたいなもの。

  子が親を好きになっても、そこにこういう…独占的で、身勝手な、汚いものは芽生えるべきじゃないんじゃ?

  …さて、コレはどこに捨ててしまおうか。

 

 

 

 

№5782 ××月××日

 

  人の子は俺たちとは時間の流れ方がどうやら違うらしく、ゆったりと成長している気がする。

  なのに、寿命は短いと■■は言っていた。

  不思議な生き物だね。

 

 

 

 

№8759 ××月××日

 

  さっき、トヤアが俺の部屋を訪ねてきた。

  あの子は最近ずっと何かに悩んでいたようだったから、夜も更けていたけど部屋に入れてあげた。

  話はソレについてだった。

  トヤア曰く、ナツセのことが好きだけど他の子たちのことも勿論好きだと。

  けれども、ナツセに対する好きはもっと特別なモノで、独り占めしてしまいたくなるんだとか。

  きっとナツセは嫌がるからしないけど、本当は自分だけのナツセでいてほしい、それが出来ないから辛い。

  他の子たちに嫉妬して、八つ当たりしてしまうことが多くなってきたからやめたいけど、止められない。

  俺は、共感を覚えた。

  俺も、■■を俺だけのものにしたいもの。

  こんな感情は早々に捨てなければと思っても、結局出来なかった。

  だからいまも、苦しくて辛いんだ。