■序章

 

 

 

────ねぇ、ハンナ。

 

誰かが、私の名を呼ぶ。

 

それに応えようと唇を動かすけれど、声が出ない。

 

────多くの人々が君を魔女だと言ったけれど、君は紛れもなく英雄だったよ。

 

英雄、ですって?この私が?何を馬鹿な…

 

────そして、誰かにとっては優しい“神様”だ。

 

………。

 

────これは僕のエゴだけど。どうか、何があっても君はそのままでいてね。

 

……、アナタは一体誰なんですか。

 

────そのうちわかるよ。来たる日は、もうすぐそこなのだから。

 

────おやすみ、始まりの世界に愛された子ども。またね。

 

…………。

 

………。

 

……。