AM 7:00

 

 

とある公園。

 

霧谷家の四兄妹は眠い目をこすりながら“水没紳士”なる人物を待っていた。

 

真昼「本当に来るのかな~」

 

深夜「どうでしょうねぇ」

 

夜明「兄さん、やっぱり今からでも帰った方がいいんじゃ…」

 

日暮「…大丈夫、だよ…多分…」

 

と、そこに一台のバスが公園前で停止した。

 

白いローブを纏い、顔には狐面をつけた人物がバスから下り、四人にゆっくり近付く。

 

やがて彼等の前で立ち止まり、その人は口を開いた。

 

紳士「おはようございます、霧谷家の皆様。水没紳士と申します。今回皆様にお越しいただいたのは他でもない…某番組の笑ってはいけないシリーズ、あれを皆様にやっていただきます」

 

夜明「ちょっと待て、いきなり現れて何を…意味が分からない」

 

紳士「混乱する気持ちは分かりますが、これは決定事項ですので。ルールは御存じですよね?何があっても絶対に笑ってはいけません。まぁとりあえず、あそこに更衣室がありますので、中に入って用意された衣装に着替えて下さい」

 

深夜「おやまぁ…強引というかなんというか…これは、やるしかなさそうですねぇ」

 

真昼「よくわかんないけど、面白そうだしぃ…やろうよ!」

 

日暮「こんな体験…滅多に出来ない、から…やる…」

 

夜明「はぁ…仕方ないな。やればいいんだろう」

 

四人は直ぐ近くに用意された簡易更衣室に入って、用意された衣装に着替える。

 

 

~10分後~

 

 

紳士「着替え終わりましたか?ではまず、長男の深夜さん、出て来てください」

 

深夜「はい。…これって、看守服ですか?」

 

黒い看守服を着た深夜が更衣室から出てくると

 

紳士「そうです。似合っていますね」

 

全身を舐めまわすように眺めてから一言、言った。

 

紳士「次は真昼さんですね」

 

真昼「はーい☆」

 

真昼は女性用の看守服のようで、スカートに網タイツを穿いて出てきた。

 

紳士「はい、次日暮さん」

 

日暮「…はい」

 

真昼と同じ洋服だが、スカートの下には黒いストッキングを穿いている。

 

紳士「最後…夜明さん、どうぞ」

 

夜明「………」

 

真昼「きゃははは、夜明たんそれ私たちと同じやつじゃん」

 

深夜「はて、僕にこんな妹はいただろうか」

 

紳士「ふはっ、よくお似合いですよ」

 

真昼と全く同じものを用意されていたらしい。

 

夜明は何とも言えない表情でそれを纏い、愉快そうに笑い声を漏らす水没紳士を睨んだ。

 

夜明「何故俺だけ女装なんだ。いや兄さんも女装してほしいとかそういうのではなく、俺も男用が良かった」

 

紳士「ふふ、それではつまらないでしょう。さて、着替え終わったらあのバスに乗って目的地に向かいますよ。どこに行くかはバスの中で」

 

四人は水没紳士の後に続いてバスに乗りこみ、乗客席に腰を下ろした。

 

 

 

 

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