「お爺ちゃん、お小遣いください!」
ブログ神の家でごろごろしていたユカ神は偶然家の前を通りかかったゲドウ神の姿を見るなり、窓から飛び出して全力で抱き付いた。
「おやおや、仕方ないですねぇ」
ゲドウ神は彼女を受け止めると、何の躊躇いもなく財布から五千円を出して自分の腰に抱き上目遣いをしているユカ神に渡した。
「わーい、ありがとうお爺ちゃん大好き!」
まさか五千円も貰えるとは思っていなかったのだろう。
一旦体を離したユカ神は頭にハートを浮かべてゲドウ神に再び抱きついた。
「やれやれ…お孫様、あんまゲドウ先輩にたからないでくださいよ」
実はずっとゲドウ神の後ろにいたリピート神が肩を竦めると
「そうだぞ…あとゲドウ神さんも、ユカ神を甘やかさないでください」
玄関から気怠そうにして出てきた青年…ブログ神も同じように肩を竦めた。
「ふふ、爺は孫に甘いものです」
「そうですよ!お爺ちゃんは孫に甘いものなんですー!」
「>>爺は孫に甘いものです<< …じゃなくて、先輩は爺でもなければ婆でもないッスからね」
「ほぅ、では何だと?」
「えっ、と…先輩は…あー…」
何だと問われ、言いにくそうに口ごもるがやがて小さな声で「め、女神様ッス…」と呟いた。
「おーい、ゲドウ神さん聞いてないぞ」
「ええ…」
ブログ神の声に顔を上げると、先程まで目の前にいたはずのゲドウ神とユカ神がいなくなっていた。
「あれ、先輩達はどこに?」
「さぁ、ユカ神がゲドウ神さんをどっかに連れて行った」
「お孫様め…」
ゲドウ神に置いて行かれてしょんぼりする彼の肩にぽん、と手を置いた。