霧谷家では定期的に御茶会議なるものを開催している。
ある夜、御茶会議中に事件は起きた。
「何か報告したいこと、話したいことがある人はいますか?」
苺タルトを一口口に運びながら、深夜は弟達に訊ねた。
「あ、あたしと日暮たん、火曜にちょっとお買い物行くんだけどぉ」
「帰り遅くなるかもだから、ご飯は外で済ませるね~」
「分かりました、では…その日の夕食は夜明と僕の分だけで良いですね」
「兄さん、俺も一つあるんだけど良いか?」
「はい、どうぞ」
「個人的にちょっと相談したいことがあって…」
「後で内容をまとめてメールで送るから確認しておいてほしい」
「ふむ…分かりました」
夜明の様子から何かを察した深夜だが、余計なことは言わず、返事だけ返し頷いた。
「兄さん…僕も報告、あるよ…」
いつもなら黙って兄達の話を聞いているだけの日暮が、珍しく手を挙げる。
深夜は珍しいと思いつつ「ほぅ、何ですか?」と首を傾げると
彼女は紅茶をこくこく、と飲んでから口を開いた。
「……フィアンセ、出来た。ネット内の、だけど…」
三人は持っていたフォークを落とし、固まった。