「ねぇ、サカダチ神」

「何だい、カス神」

不思議そうな顔で、カス神は訊ねた。

「ずっと気になってたんだけど、何やってるの?」

「逆立ちだが?」

「逆立ちかー」

カス神の反応に、分かっていて聞いたなとサカダチ神は思いつつ逆立ちをし続ける。

するとカス神はまた訊ねてきた。

「ねぇ、サカダチ神」

「何だい?」

「俺も逆立ちやってみてもいい?」

サカダチ神は逆様に見えるカス神の顔を見上げ、頷く。

生まれてこの方一度も逆立ちをしたことがないカス神だが、壁を使わずに少し勢いをつけて足を上に上げてみた。

「おわっ」

勢いをつけすぎた。

カス神は腰を強く打ちつけ…なかった。

両手両足を地面につけ、背中を反らせている。

「テレレテッテレー、カス神はブリッジを覚えた!」

いつからいたのか、カス神の姉、クズ神が拍手しながらゲーム風に言った。

「カス神のレベルが2上がった!」

サカダチ神もクズ神の言い方を真似る。

「サカダチ神のノリの良さ、俺好きだよ」





この日から、カス神は時々ブリッジをするようになったそうな。