あれは僕が中学生だったころのハプニング


動物好きで動物アレルギーの歯がゆい体質の僕だが、唯一触れる動物がいる

それは犬だ

ちっちゃな頃から一緒にいるので犬には抗体が出来てるらしい


中学2年のある日おばあちゃん家で新しく犬を飼うことになったので部活帰りに見に行くことにした



今度のは小型犬かなー
おばあちゃん歳だし大きいの散歩大変だしきっとちっちゃいヤツだろうなー

そんな期待を胸におばあちゃん家の玄関に到着
すると家の中からワンワン声がする
どうやら僕に気付いて吠えてるようだ

しかしその時僕にイヤな予感が過ぎった


鳴き声…太くね?

小型犬特有のあの高い声じゃない…
小型犬をキャンキャンと鳴き声にするなら
今聞こえてるのはバウバウだ…

うーん、妙に変だなー

いや、きっと野太い犬なんだろうな、人間だって小さい癖におっさん声とかいるし!

よし開けるぞ!


-ガチャッ-


意を決してドア開けると何故か風景がいつもと違う…
いつもならドアを開けたら玄関なんだから靴やらなにやらが見えるはずなのに…
今日見えているのは無数の歯…いや無数の牙だ

斬新な模様替えかな?


しかしそんなハズはない
僕は瞬時に理解した




エッオー




これ今襲われてる…



う、、
うぁぁぁぁぁぁぁあ!!



突然のことで動揺しまくった僕は思わず襲ってくる生物を掴み投げた


軽いパニック状態の僕

なんだなにが起きたんだ一体⁉
ドアを開けたら食われかけたぞ⁉


バウバウ!


パニック中の僕に綺麗に着地した生物が吠えている

僕はその吠えてる生物に目を向け姿をちゃんと確認することにした


まずは

デカい


長い手足に大きな身体
そもそも当時170前半の僕の顔の位置に顔が届いたってことを考えると相当デカい

そして尻尾…

こっちを見つめブンブン振り回している…


その時、僕は動物図鑑で書いてあったことを思い出した

動物にとってはただ人間と遊びたいだけなのに力の差があり過ぎて人間は襲われてると勘違いするって書いてあった


…そうか、きっとこいつは遊びたいだけなんだ…!

べつに食べようとはしてないんだな、うん、それなら安心だ


さぁ、おいで!

僕は遊んであげる気満々でおいでというと嬉しそうにダッシュで迫ってくる

最初はビックリしたがなんだ、よく見たら可愛いじゃないか、

真っ赤な鼻にクリッとした目、毛はクッキー色で長い手足は細長くはなく太長い

そして大きな口に立派な歯、そんな立派な歯を見せながらこっちに突っ込んで来る、可愛いなぁ

可愛い…
可愛…





うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

何故だ⁉︎
何故口を開けて突っ込んで来るんだ⁉︎


何故か途中から口を開けて突っ込んで来る巨大生物に恐怖を感じ僕は思わずまたぶん投げてしまった


こうしておばあちゃんが帰ってくる数分間僕は巨大生物と死闘を繰り広げていた。


これが僕と巨大生物クッキーとの出会いだった。