昨日は秋晴れの気持ちの良い日だった。テニス大会運営のお手伝いで一日コートサイドにいたが、通常のトーナメントとは異なる父と娘、母と小学生の息子、熟年夫婦、若いカップル等のミックスダブルスで、ネットの外からお父さんとお母さんを応援する子供たちの姿や試合の合間に子供たちと遊ぶ親御さんたちもいて、和やかな風景があった。隣接する野球場からは遠く少年たちの声。時々飛んで来る赤とんぼの群れを見ながら、ふと「平和」という言葉が浮かんだ。自宅から試合会場のコートまでの約40分間、車の中で繰り返し「千羽鶴のうたがきこえる」という歌を聴いていたからだろう。ラジオ関西「松原健之 こころの旅(9月18日放送)」で健之さんが弾き語りをされた歌だ。9月に亡くなった茜まさお先生の作詞で1990年代の歌らしかったけれど、歌詞がウクライナの今とあまりにも一致しているように思えた。ネットで探すと松坂亜季さんが1993年12月21日にリリースされた歌だった。茜先生がこの歌を作られた背景にはどんな戦争があったのだろうと、これもネット検索。すると1990年から1993年までだけでも、世界のあちこちで戦争が起こっていて、その多くが現在も続いていることが分かった。30年近く経った今も、「千羽鶴のうたがきこえる」の歌詞に描かれた惨状は続いているし、新たに起こっているのだ。赤とんぼが飛び、子供たちの明るい声が聞こえるのどかな風景がどんなに大切なのかを考えてしまった。「いい歌を皆さんに聴いて頂きたい」という健之さんの思いが伝わって来た。 

      

       〈千羽鶴のうたがきこえる  作詞・茜まさお〉

   しあわせなはずの 世界の果てから 心の叫びが聞こえませんか    

   ひとかけらの愛を きのうも今日も 探して歩く人たちがいます

   何のとりえもない私ですが マリア様力を与えて下さい

   長い冬が春になるまで そばにいてあげたい人たちがいます

  ※愛は1つ 夢は1つ 未来は1つ 世界は1つ 青い地球はみんなの世界

   祈り込めながら耳をすましてごらん 千羽鶴のうたがきこえる

 

   みどりの夜明けが 世界に来るたび 涙の叫びが聞こえませんか

   いくさのない国を さまよい求め 故郷を捨てる人たちがいます

   どんな小さな愛でもいいから マリア様情けを与えて下さい

   胸で眠る愛しい子だけでも 生きていて欲しいと泣く母がいます

   愛は1つ 夢は1つ 未来は1つ 世界は1つ 青い地球はみんなの世界

   願い込めながら星を見上げてごらん 千羽鶴のうたがきこえる

  ※繰り返し                           

        (聞き起こしのため、誤りがあるかも)