コロナの感染拡大で自宅待機となった保育園児の孫を親たちが休めない日に1日みている事がある。今時の子はiPadでYouTubeを見ておとなしくしている事も多いけれど、折り紙や紙コップ、空き箱等で何かを作るとけっこう喜んでくれる。その中で私がよく作るのは紙皿を使った「時計」だ。3時のおやつが待ちきれなくて何度も「まだ?」と尋ねる時に使うのだ。紙皿にマジックで文字盤を書き、厚紙で長針と短針を作り、真ん中に画鋲で止める。紙皿の裏に出た針の先には消しゴムを切ったカバーを被せ、セロテープで止めて完成。「まだ?」と聞かれると掛け時計と紙皿の時計を見比べて「ま~だだよ!」殆んどバアさんが遊んでいる。

時計について、以前、ケアマネージャーをしていた姉から、認知症が進むと時計が描けなくなるので、近々検査に時計が取り入れられる事になっていると聞いていた。最近運転免許の更新で認知症の検査を受けたという友人のご主人に「時計あった?」と聞くと「あったよ。」とのことだった。調べてみると時計を描くには脳の色々な機能を働かせなくてはならないらしい。アナログ時計と密着した生活は、常に文字盤を思い描く事になるはずだ。

孫が遊んでくれなくなっても、バアさんの脳トレのために、紙皿時計は作っていた方が良いのかもしれない。