放課後。
ピコン。
メッセージが届いた。ゆっかーからだった。
To.浩ちゃんへ
from.菅井友香
今日、一緒に帰らない?
届いたのは、この一文だけ。俺も短く、いいよ、と返信。すると、
To.Re:浩ちゃんへ
from.菅井友香
ありがとう!駐輪場で待ってるね!
ゆっかーより
今思えば、ゆっかーとはもう2ヶ月近く口をきいていない。3年生だし、受験勉強もきっと忙しいんだろう。それこそ、乗馬なんて行ってる暇がないくらいに。
「誰からのメール?」
背後からの突然の声。
『丹生…………』
「それ、誰からのメール?」
『ゆっかー』
「会長さん?そっか、幼なじみなんだよね」
『うん、あ、前会長ね』
「なんて書いてあるの?」
『一緒に帰らないか、って……』
「ふーん……ねぇ、それ、わたしも一緒にいてもいい?」
思いがけない丹生からの提案に固まってしまう。
『俺はいいけど、ゆっかーがどう思うか……』
とりあえず、ゆっかーにメッセージを送ってみることに。
"丹生っていう同じクラスの子が、一緒に帰りたいって言ってるんだけど、大丈夫?"
しばらくして、
"いいよ、一緒に帰ろう?"
『いいってさ』
「ほんと?ありがとう!」
『それはゆっかーに言いなよ』
うん、と答えて帰る準備をする丹生。俺も準備をして、ゆっかーが待つ駐輪場へと歩を進めた。