大阪市天王寺にある浄土宗のお寺
『一心寺』に寄ってみました。
正式名称は坂松山高岳院一心寺(ばんしょうざんこうがくいん いっしんじ)
ここいらでは骨仏の寺として知られています。
「骨仏」とは遺骨で造られた「お骨佛様」の事で、骨仏師といわれる専門家が遺骨を砕き、粉末状にしてコンクリやセラミックス等に混ぜて仏として造り上げられます。
この珍しい仏様は何もこの寺だけではなくて全国には他にもあり、一心寺では明治20年に第1体目が造立されて以来、10年毎に開眼するならわしになっているそうです。
現在まで13体の骨仏が開眼しましたが、戦前に造られた6体は昭和20年の戦災で焼失。焼け残った遺灰に戦後納骨された22万体を合わせ、昭和23年に戦後1体目(第7期)が開眼しました。
訪れた日は参拝者が多く、たまたま多いというワケでもないようで、一心寺はほぼ宗派を問わず納骨を受け入れている事から、少子化・核家族化、墓地事情など現在の環境の変化に加え、先祖の遺骨をいつまでも大切に供養したいという遺族の思いが今時の理想的(お手軽?)な先祖祭祀・供養法として納骨をしたり、自由にお骨佛様(先祖)を参拝しに来られているようです。
納められたご遺骨はすぐに仏様になるのかというとそうではなく、次の骨仏(阿弥陀仏)が造られるまで一時預かり的に納骨堂に安置されます。
~長々と貰ったパンフを読みながら珍しい骨仏の話をしましたが、私の目的は一心寺の「仁王門」なのであります。
元々は大坂城の三の丸玉造門を移設した「黒門」と呼ばれる山門が有名だったそうなのですが、大阪大空襲で焼失。
そして現在、平成9年に完成した「開かれたお寺を象徴する」という斬新な山門。
(一心寺長老で建築家・高口恭行)
極楽浄土の天空にかかるヴェールをガラスの屋根で、聖なるターラ樹の並樹を鉄骨トラスで、七重の石垣を黒御影石の基壇と各々を現代アートに表現しています。
青銅の仁王像も武器を持たずに裸で立ち向かってきますよ!
(彫刻家・神戸峰男による阿形像・吽形像)
これは武器の無い非暴力の知恵によって社会の悪に立ち向かい、人々の邪心を戒める姿を隆々たる筋骨で表現しているとか。
また、門扉には四人の天女がレリーフされています。
(日本画家・秋野不矩の原画を元にレリーフ)
一度近くで見てみたかったので、今回来れて満足しましたわ。
あと、禁酒を誓う人が祈るという、「戒むべきは酒なり」と言い残し亡くなった「酒封じの神」本多忠朝の墓もあります。
■一心寺(坂松山高岳院一心寺)
■大阪府大阪市天王寺区逢阪2-8-69
■TEL 06-6771-0444
■参拝自由、年中無休、P無し
■山門は5時~18時まで
■受付等は9時~16時まで