「・・・はぁ、ぜんぜん、面白くない・・・・」
ニコニコしながら真
「そかそか、そんなに良かったか、うんうん、そうだよなぁ、アヤとオレ様を主人公の彼女と彼に置き換えてみたのよ、オレ達の自然な会話が良かったか、じゃあご褒美のアレはもう頂きってことで♪・・・・?・・?・・???って???えーーーっ??!、えーーーーーーっ!!??えーーーーーーーっ!!!??こ、こ、こ、こ、ここここ・・・・こここのオレ様の渾身の作品が面白くないだってーー?」
(・・・・・ここここ、うっせーな、ニワトリかっつーの・・・オイ・・・・・)
アヤは小さくうなずきながら
「うん、全然、まったく、ひとっつも、どっこも、なーんも面白くない」
真は涙目で小刻みに震えながら
「どーーー、どどどどどどど・・どどどここ・・どこ、どこここ、どこがだよーーっ?」 
(・・・・・おいおい!今度は“ど”と“こ”のコラボかい・・・・・・コラ・・・)
アヤは腕組みをしながら
「まあ、突っ込みどころは満載だけど、全部言うとキリがないから・・そうね、例えばダイイングメッセージだっけ?その謎解きがさぁ、無理やり過ぎるっしょ?
いい、よく聞きなさいよ、大体ねぇ、8時17分が7時60分+17分で、7時77分って、子供の謎々じゃあるまいし、そんで777だからパチンコ屋って、あんたホント脳みそ溶け始めてんじゃない?マジでIQ200オーバーなの?ギフテッドなの?授かりし者なの?そもそも命が消えかかってるって時にそんな凝ったことするかい?あんたの設定だとさぁ、被害者は犯人の職業を知ってるってことだよね、だったら被害者と犯人は顔見知りってことなんだから、名前だって知ってるでしょ、ならさ、時計の時間をワザワザ変えて壊してなんて手間のかかることなんてしないでさ、自分の血で犯人の名前でもなんでもどっかに書けばいいだけのことじゃない!それにさ『ディスコでフィーバーだ、ということは、ジョギングをしていたダンサーも・・・』って、あんたいったい、いつの時代の人間よ?何年前からのタイムトラベラーですか?どんな感性してんだよ?って話よ!さらに、さらによ、あー、もう言っちゃうけど、さっきあんたさ、アタシとあんたを主人公に置き換えてって言ったでしょ?アタシに置き換えてこんなクソ寒い話にハメ込むんじゃねぇーよっての!!」
すっかり打ちひしがれ涙があふれる真
「いや、あ・・あ・・・あの、そう、なんとなく、なんとなく思いついたんだ・・う、うん、そうだね、確かにアヤの言うとおり、ちょっと作り込みが甘かったかも・・確かに、あんまり・・・・いや、全然面白くないなぁ、コレ・・あははは・・はぁ・・・・・・そ、それより、そんなに面白くないってことは・・・さ・・アヤ・・・・」
「何?なんなの?」
「いや・・その・・・ご褒美のアレはやっぱり・・・・あれかな・・・・?・・・」
(・・・・・ハハハ、もう少しいじめてやろ・・・・アレ?ナンカカワイイゾ・・・)
「だからなにがよ?あんた男でしょ、はっきり言いなよ!」
「だから~ん、とっておきのご褒美ってやつのことですよ~ん、もう、アヤ姫さま~ん」
「あーあ、ヤッパリね、真の頭の中には、それしかないのよね、だいたいさ一切褒めてないのに、ご褒美なんてあるワケないっしょ!」
真は体をくねくねさせながら
「だってさ~、アヤ~、愛し合っているぅ、若者のぉ~、自然の行為じゃないか~」
(・・・・あららオレ様からオネエ様かよ?・・・オモシロイケド・・・・・・)
「あんたって往生際悪いわね、不合格なんだから今日はダメよ!それに求められ過ぎると、アタシちょっと腰が引けちゃうんだ・・・また、今度さ、その気になったらね・・」
真は肩を落とす
「ちぇっ・・・はいはい・・・わかった、わかりましたよぉーだ・・・あーあーあー・・・“はっちゃけ”ねーなぁ・・・そういえば昨日の紙ってさぁあばれはっちゃくの・・んっ?・・んん・・・ん・・・・・・んっ・・ん・・・んーー♪」
アヤは黙って真に抱きつきキスをした
(・・・・・・・いい加減忘れてくれよ・・・・・・モウユルシテ・・・・・・)

真の部屋 15時12分14秒
「アヤ・・・アヤっ・・・・ア・・ヤ・・・ア・・ァ・・ヤーー・・・・オ・・オ・・オォレの・・・どおーーーぉぉっ・・・!!?ね・・ねえぇぇぇ・・ん・・どお?どおぉぉ?・・どお?・・ああああ・・・ウッ・・」
(・・・・・相変わらず、うるせぇなこいつ・・・ッテ、エエッモウ?・・・・・)

真の部屋 15時14分47秒 
カチャカチャとベルトを締める音と下手クソな口笛が響く
「ぷひゅ~、ふゅ~・・・ぴしゅ~~♪ どうだった、マ~イスイ~トゥハニ~、オレ様はサイコーだったぜ!オレ様超頑張っただろ? なぁアヤ?アレ、オレ様ちょっと太ったかな、ベルトの穴が一個広がっちまった、まっ少しくらい太ったって、パーヘクトな俺様の魅力にはカンケーねぇやな、ハハハッ!今日もオレ様ゼッコーチョー!イェーーィ! ぷぷふゅ~・・・ふゅ~♪」
アヤは真に枕を投げつけた
「オイコラッ!ウルセーんだよ、テメーッ!勝手に盛り上がって、テンパってんじゃねぇーっての、この自己チュー野郎っ!
こちとら、なんも始まってねぇーし、ましてやなんも終わってねぇーんだよっ!
まずは、その口から漏れてる耳障りな隙間風のような音を今すぐ止めろっ!
どうだったかだぁ? 超頑張っただぁ?
切り替えと立ち直りの早さに加えて毎度毎度コレもかよ?
このマッハ野郎っ!音速のブタヤロウー!
昨日しこたまカイたんじゃねーのかよっ?
だいたいよー、ハナからヤル気マンマンだったんだろっ?
だったら爪ぐらい切っとけってんだよこのヤローッ、イテーんだよっ!
ああ、そーだな、確かに最高だよ!世界最凶最速の勘違いオレ様ヤロウだよ!
ライトニング・ボルトをブッチギリだよ!
あは・・あははは・・・・ははは・・はぁ・・ムカつき越して可笑しくなったわ・・・・はぁー、はぁー・・はぁ・・・・はぁ・・・・・・・はぁーあ」
真は灰になりかけている
「あう・・あ・・う・・あうあうあう・・・あう・・ううぅぅ・・・・・うぇ・・・うぇっい・・・・・おぇえぇぇ・・・・・グッホッ・・ゥゥゥ」
(・・・・・ちょっと言い過ぎたかな・・・デモモウチョットガンバッテクレヨ・・・・)
「あっ、あっ、・・・ごめん、アタシちょっと言い過ぎちゃったかも・・・・ね、ね、シンちゃん!機嫌直してよ・・・ねっ・・・あ、そだ、もっかいスル?・・・アタシはいいよ・・まだぜんぜんアレだし・・・」
真はアヤを横目で見ながら
「・・・ヤダッ! ヤダね・・・・・今、アヤはこのオレ様を傷つけた・・・このっ、パーヘクトなチンっ、うっ、オレ様をだっ!」
「・・・??・・・・へっ?・・・・ぎゃーはっはっはっーーぁ、くく・・いゃぁーはっはっはっ、あんた、あんたさ、今の天然っしょ?マジっしょ?ぎゃはははははっ・・・パ、パ、パーヘクトって・・・パーヘクトなチンって・・くっくっくっ・・・ た、たしかにパーフェクトな速さのチン様だよなぁー・・・くっくっくっ・・や、やめてけれぇー・・う、ぅうぇ・・可笑しくて吐きそう・・」
真は涙目で
「そ、そこまで笑うことねぇーだろ・・・」
笑いを堪えて目をこすりながらアヤ
「んあ、ぷっ・・くっ・・・くっ・・・ん・・んん、よし、うん・・あー、おさまった・・ごめんごめん、アタシが悪かったよ・・でもさ、まあ言うなればこれでアイコってことで仲直りしようよ、ね・・」
「・・・うーん・・・そうだな・・・うん・・わかったよ、仲直りだ!
まあ、短編はダメだったのにエッチもできたしな! なんだかんだ言ってやっぱアヤはオレ様の魅力にメロメロなんだもんな、オレ様がバーンっと大きく構えて受け止めてやんねーとな! ガハハハハハハ!」
(・・・・・やっぱこいつすべてが早い・・・・チョットソンケイ・・・・・)
「そうだ、仲直りしたんだからさぁ、アヤのご希望に答えてもっかいするぅ?」
アヤは間髪入れず
「もういいっ!もうそんな気分じゃないから、笑いすぎてモード抜けしちゃったから」
「なんだ・・ちょっともったいないことしたなぁ・・・ほんとは昨日3回しかカイてないからあと3回くらいはイケそうだったんだけどなぁ・・・・・」真は呟いた
(・・・・・マジですか・・・・・・・・コノケダモノ・・・・・・・・)
アヤは聞こえていないフリで
「あ!じゃあさ、またお題出してよ!前回のはさ、自分でもなんだかよくわかんないの書いちゃったからさ。ちょっと、シャキっとっていうか、パリッとっていうか・・んと・・・・ わかんないかなぁ、そういうのが書きたいんだよ!」
「・・・ふーん、そうなんだ・・・・よーし、じゃあいっちょ愛しのアヤ姫のためにぃ~このパーヘク・・・フェクトなナイトのぉ~、オレ様がぁ~、姫にふさわしいお題を~ “はっちゃかす”ぞぉ~~い!」
(・・・・・げっ、また“はっちゃけ”かよ・・・・・ホカニナイノカヨ・・・)
「あ、あのさ、それ考えるの廊下で考えてもらっていいかなぁ?
アタシまだすっぽんぽんなんですけど・・・
え~と、下着とかつけてるとこってあんま見られたくないんだ・・ね?」
「気にすんなよ、オレ様は構わないぜ」
「アタシが構うんだよっ!」
「・・・そか、わかったよ、じゃあオレ今から廊下ではっちゃかすから」
ドア越しに真の声
「はっちゃけ~・・・・・・・はっちゃけ~・・・・・・・・まわれまわれ~・・・みんな・・・ごちゃまぜになってしまえ~・・はっちゃけてしまえ~・・・・・」
(・・・・・なんか前と微妙にちがうぞ・・・・ゴチャマゼッテ?・・・・)
「はっちゃけたぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああーっ!」
「うるさいよーっ!・・・・・・もう入ってきていいよ」
真が部屋に戻る
「待たせたな、わが愛しのアヤ姫!」
「いえ、今回はそこまで待ってないですし、どちらかといえばアタシが待たせたかと・・・」
「今回のお題は・・ズバリッ『かけがえのないもの』でどうだ?」
「・・ふーん、かけがえのないものか・・いいかもね、何故、ズバリかはわかんないけど・・・じゃあアタシ、ウチに帰って今夜書いてみるわ」
「ウチに帰ってって、隣じゃん、 ここでこのまま書いてもいいんだぜ」
「ううん、大丈夫!ウチに帰って書くよ!自分の部屋の方が落ち着くし、一人で集中したいから、それに・・・・あんたもちがうものカクんでしょ!せいぜいハッスルしなさいな、じゃーねーバイバァーイ!」
床に座り込む真
「・・・・き、聞こえてたのね・・・・・・・・・・・・・・」