菜穂と優の暗号謎解き入門

 

 奥田菜穂と寺山優は、幼馴染で高校一年生。広島市内の県立の高校に通っている。何処のクラブにも所属しておらず、放課後二人でよく遊びで、数字当てゲーム(1から10の数字のうち3個の数字を当てるゲーム)や、リーチゲーム(1から25の数字のうち5個の数字を当てるゲーム)などをやっている公認のカップルだ。

「今日は本屋でも行きたい気分ね」と菜穂。

「俺、金持ってないぜ」と優。

「お金のかからない本屋があるでしょ」

「うん?もしかして、俺の家」

 ニコッと菜穂が笑った。

「大正解」

 優の父はすでに他界しているのだが、生前は大の読書家で二階の大きな一室は本屋のように色んな分野の本がぎっしりといくつかの本棚に整理されてあった。今も大切に保存されてあった。

「でも、新刊は置いてないぜ」

「寺山書店には初めて見るような本がたくさんあるわ。たとえ、新刊でなくても。そして十分楽しめる」何回か菜穂も出入りしていた。

「俺の家、来るの?」

「迷惑」

 俺は少しエッチなことを想像した。

「どうしたの、ニタッと微笑んで」

「いや、なんでもないよ。それよか俺も何か読書したくなってきた」

 

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 二人は寺山家の二階、寺山書店?にいた。

「それにしても、よくこれだけの本を集めたわね」菜穂は感心する。

「俺もそう思う。この間、面白そうな本を見つけたぜ」

「えっ、どの本。教えて教えて」と菜穂。

「ええっと、どこだっかな」優は同じところ辺を行ったり来たり」

「ねぇねえ、優、こんなの前からあったっけ?」菜穂は柱を指差す。

 その柱には、白い紙が貼ってあり文字が書かれてあった。

 白い紙に書かれている文字を見つめる。

「る・ち・せ・え・お・・・・・・」優は文字を読む。

「何だろ?」と優。

「何だろ?」と菜穂も。

「・・・・・・・・・・・何かの暗号だったりして。例の奴に当てはめてみようか」