変わりゆく 心のような 
空は今 この街 濡らして
失くした ぬくもりと
君の記憶 たぐり寄せて


寂しさは 秋の色 胸が きしむよ
傷つけあって 生きるなら
愛じゃないから


移りゆく 季節のような
君だけが その胸焦がして
こわれた 雨傘じゃ
雨を しのぐ ことも出来ない


寂しさは 秋の色 時に 溺れて
演じきれない ふたりなら
戻れないだろう

君の言葉 街のざわめき
あどけない その笑顔も
季節終わりの 雨の中
色あせていく


寂しさは 秋の色 胸が きしむよ
傷つけあって 生きるなら
愛じゃないから


寂しさは 秋の色 時に 溺れて
演じきれない ふたりなら
戻れないだろう









「うぅぅ…」

「どうしたのよ 急に 情けない声出して」

「一段と涼しくなってちょっと身震いしただけだよ」

「この程度ぉ 弱っちいわね このあたしが鍛えてあげる 外に行くわよ」

「えーっ! 今から〜 いやぁだよぉ」

「アーみんな 外に行くなら落ち葉が凄いから 掃除してきて〜」

「ミサトさぁん ちょっと待ってくださいよ」

「イイじゃないの 身体動かしながら 落ち葉掃除も出来る 一石二鳥ジャン」

「ええーっ 却下」

「シンジ…」

「何さ?」

「それがあんたの答えなの?」

「えっ…う うん」

「ホントに?」

「うん…」

「そっ…なら あきらめるわ」
「ワルかったわね…」シュン…

「!?(アスカッ…)」

「ちょっ ちょっ ちょっと アスカッ…いや アスカさん 何故あきらめるの?」
「や やるよ お 落ち葉掃除ッ」

「フン〜」ニカァ〜

「えっ…」

「決まりねっ!」
「さぁ やるわよぉ」

「あっ…えっ?」

「姫やるぅ ワンコの習性読んで」

「このあたしがなぜ 天才美少女と呼ばれてるか 変わり者のこいつに分からせたまでよ オホホ」

「アスカッ…(なんだよっ さっきの顔っ だまされたっ)」


「ホラァ あたしもガンバるからぁ〜」

「うっ…(だまされてたまるか)」







ザサーッ ザッザッ

「ホラホラ ちゃちゃと動く」

「はぁはぁ…」

「そっちにもあるわよ〜」

「はぁ…はぁ 分かってるって!もう」
「(結局これだもんっ)」キッ!

「ナニよその目 睨みつけたって 怖かないわよ」
「言った通り あたしはガンバってるわ
あんたに指示出し シンジに指示出しをね」

「はぁー…もう分かった分かった」








ザサ ザッ ザーッ  

「(はぁ なんとか終わりそうだ)」





「みんなぁ お疲れ〜」

「ミサトッ…? ちょっ 貸してっ」

「うわっ なにすん…っ」

「もう 来るの遅〜ぃ あたしが全部一人で片付けちゃったわよ」

「あら それはエラいわね」

「ちぇっ…(んだよぉ)」



「…」



「そんなよい子には ご褒美あげなきゃね」

「ナニナニッ?」

「ジャーン! 紅ぃあずまぁ〜」

「それって焼き芋にするのね ヤッタァ」
「ってか それ何のモノマネよ」

「ドラちゃんみたい出してみたんだけどね…」

「えもん?」



バチッ バチッ チッ

「フゥ 暖かぁ〜」

「暖まるニャ〜」




「ふぅ… 疲れたぁ…」


「…碇君」

「綾波?」

「…お疲れ様」

「う うんっ…」


「(今の一言で ちょっとだけ身体が軽くなった様な…)」
「(僕なんかに…  綾波って 優しいな…)」


「…」チラッ

「…?  …」


「(焚き火のせいかな 綾波の顔ちょっと赤くなってる…のかなぁ…)」


「(綾波…)」



『…私が護るもの』



「(綾波はなんで 僕なんかの事を…)」


「(なんか綾波の事 意識すればする程 顔が…)」


バチッ パチッ!


「(やばい…完全に火照ってきた… ちょっと冷まさないと…)」


「さぁ もう出来たっしょ!」

「早く早くぅ」

「慌てんなって 姫」


「アヂ アヂ!」

「アー甘ーい香りがあたしの鼻をくすぐるわ〜」

「♫焼けたかどうだか 食べてみよー」



「…碇君 どうぞ」

「!っ…う うん」

「…どうしたの?」

「わるい 綾波 先食べてて」

「…碇君?」

「(悟られる前に 火照りを冷まさないとっ)」



「アー このホクホクな身がたまらないわね」

「それでいて 蜜がトロッとしてるとこもあって 両方美味しいニャ」

「あれ シンちゃんは?」

「シンジ? あーどうせアレよアレ」

「アレって?」

「決まってんジャン コキに行ったのよ」
「流石に二度目は無いわよね 目の前でなんて」

「何の話よ?」


「…碇君は お芋食べてない」
「…多分一寸一人になりたかった…のかも知れない」

「フーン…」

「あら? レイ流石ね 誰よりもシンジ君の事分かってるんじゃない?」

「…そんな…」

「一人になりたいぃ? やっぱコキに行ったのよ あいつの行動はあたしが一番把握してんだから」

「あらっ アスカまで ウフフ」

「ナニよ…」

「フフフ…」


「んじゃワンコの分は私がいただきますかニャ」

「ちょっと メガネそれはかわいそうよ」

「いいのいいの ワンコ君には もっと大きくて もっと喜んじゃうモノをあげるからさ アヂ アヂ ホッ ホァ」

「クッ…あればイイってモンじゃないわよ ねぇ? エコヒイキ」

「…そうね 需要はあるわよ 貴女の様な人でも」

「ナニよ!その言い方っ 二人であたしをノケ者にするのね」

「焼かない 焼かない 姫はこれからだって 伸びしろだって」

「ンモォ〜」


「いゃぁ〜 んメェ」

「…両手で」

「焼き芋を食べながら 次の芋の事を考えてる その目っ」

「ちょっち パンチ効き過ぎじゃない」

「んもぉ! みんなヒドいっ 私のコトどー思ってんの?」

「…猫だと思ってます」

「ブーちゃんだと思う」

「マリ 気にし過ぎよ」


「あんた ネコなの? ブーなの? ハッキリさせなさいよっ」

「私?」

「そう」

「私は…」

「ホウ…」

「私はね〜」

「ウンッ!?」


「♫お〜よネコ ブーにゃん だよっ」

「ズコーッ!」

「イモイモッ♪」

「…しょーわね」

「ンモォ!」




「どうしたんだよ アスカ?」

「知らないわよ…」

「僕が居ない間に 何があったのさ…」
「焼き芋はなくなっちゃうし」

「あんたがドンくさいからよっ」

「ワンコ メンゴ 許して」

「別に許すも何も いいですから」

「またそー言うなって 帰ったら ニャフフのお楽しみですゾッ」

「えーっ…あんまり期待でき…

「震えて待ってニャ」

「んー…?」



「アハハッ ホントあんた達って バカねぇ」

「アスカ…」「姫…」


「でも今日は 楽しかったな〜 ちょっと暖まった」フワッ

「!(アスカ)」

「ナニ?」

「いや…」



「(可愛い… ヒドい事は言うけど ふと見るとドキッとしちゃう時があるんだ…)」



「(やば まただ…)」


「ちょっ ワンコ またescape?」

「えっ あ…ちょっと 今見えたコンビニに…」

「何しに行くの?」

「あ その…かっ 買い物っ そうだ 新作が出たんですよ あのチーズケーキの?」

「チーズケーキッ!?」
ニマァ〜


「ねぇ みんな シンジがチーズケーキおごるってぇ」

「うそでしょ シンジ君」

「ホントォ〜?」

「…」

「そんな事一言もっ」

「さっすがシンジクン オトコ前〜」
「あたし達にイイトコ見せなさいよ…エコヒイキにも」

「ええーっ それ言われちゃぁ〜」

「…碇君?」

「ヨシ ケッテー!」

「とほほ…(やっぱアスカは悪魔だぁ…)」










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へー やるやん