君に届け Northern  lights…

引き裂かれた二つの魂(こころ)
行き場のない想いが胸をしめつけ
なぜこの時代(とき)に出逢ったのかと
問い掛ける術(すべ)は冴えた影に散る

揺らぐ事ない
強さなどなく
進んだ先に
求める答えがある


愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…
Do you believe in destiny? 


緑白(うすみどり)色の幻が
この星の悲しみを優しく包む
同じ運命をたどるかと
遥か彼方から
唄声がひびく

あきらめるには
まだ早すぎる
折り重なった
光に希望のせて



そしていつか届く夢を
今静かに感じよう
君の決意 僕の迷い
めぐり逢いが指し示す
道標(みち)を信じて
I live will facing my destiny. 

 そしていつか届く夢を
今静かに感じよう
君の決意 僕の迷い
めぐり逢いが指し示す

愛も罪も夢も闇も
今すべて身にまとって
君の力 僕の心
重なりあった瞬間
何が生まれる…
Do you believe in destiny?









「うーん…」


「よしっ これでいいかな」



「何をしてるんだい? シンジ君」

「あ カヲル君」








「へぇ プレゼントか…」

「うん…」

「で 僕のは あるのかな?」

「えっ? カヲル君の…ぉ…は えーと」

「どうしたの?」

「そのぉ…」

「シンジ君?」


「あんたのは無いわね」

「?」
「アスカ」


「それは あたし達へのお返しなんだから」

「キミ達の?」

「そうよ モテないシンジにチョコを恵んだお返しよ ね エコヒイキ?」

「…」

「ワンコ君はモテモテだよ だって姫 ワンコく…」
「五月蝿ーい!」





「ホワイトデー?」

「バレンタインのお返しにマシュマロとかキャンディを渡すんだ」

「へぇ なかなかじゃないか」



「ん…そう言えば」

「カヲル君?」

「あの日 君からチョコを貰ったんだね」

「あ…えーと そうだったっけ?」

「忘れていたよ 僕とした事が」

「と言う事は」
「エ~ッ」
「…」

「じゃあ 僕もシンジ君にお返ししないと」

「えー いいよ あれはだって…」

「シンジ君 君の想いに応えなきゃね」

「いっ いいって あれはバレンタインでも 何でも…」

「シンジ君の本命チョコ 美味しかったなぁ~」

「んもぉ 渚っ 大袈裟だよっ」

「フフ…」

「(恥ずかしい まるで僕がバレンタインチョコをあげたみたいになっちゃって)」

「(綾波に引かれちゃうよ)」チラッ


「…」


「ホワイト…白…白い物か…」

「お菓子とか食べ物で良いじゃニャイ」

「白くて 食べられる… よしっ それなら僕にも…」

「ちょっと!あんた 食びっくりびっくりなんて どんだけぇ」

「姫ェ 何でもかんでも そっちに結びつけて」

「フンッ こいつならやらかしそうだったからっ」


「僕にも出来る 調理さ」
「チョーリ?」



「カヲル君が 料理?」

「まぁ見ててよ」






「鍋に出汁と牛乳を入れて」

「なーる 白は牛乳か」


「そこに 下拵えした鶏肉を入れて加熱」


「頃合いを見て ここにソーメンを入れて茹でる」

「えっ 一緒に?」

「ああ…いいんだ これで」

「ソーメンが茹で上がったら 出来上がり」

「シンジ君…君から貰った優しさ それだけ僕の心は温かくなったんだ…」

「だから 今度は僕が君を温めたいんだ…」

「こんなので良ければ 受け取ってくれないか?」

「ずるいよ カヲル君っ」

「シンジ君っ…」

「こんなの 今食べなきゃ… 暖かい内に食べなきゃ 意味無いじゃないかぁ」

「シンジ君…食べないの?」

「…」

「冷めちゃうよ…?」

「食べるよ…」

「フフ…」

「ナニナニッ!ナンなのォ? これェ!?」
「姫ェ ジャマしちゃ、メッ」

「だってっ これ男同士の…ムガッ」
「口出さない ヤボってもんよ」
「ムガッ ミガッ!」



「いただきます」


「ん…   温まる…」

「このお汁 上手い具合にとろみが付いてる」

「フフ…」

「ちょっ!やっぱりッ…フガッ フガッ」
「ハイハイ break break」

「素麺を同じ鍋で茹でたのはこの為か」

「へぇ~やりますね~」

「鶏肉って言うのも牛乳にぴったり 具の選び方も上手いよ」

「やっぱ 具無しは寂しいもんな ワンコ」


「ぷはぁ~」

「ワンコ 完っ 食」


「シンジ君…?」


「ありがとう カヲル君… 温まったよ 僕も 身体と心が」

「シンジ君っ」

「王子クン やったぜ!」


「プハッ…ンモォ…いつまで塞いどく気ぃ」




「んで ムッツリも料理出来る事が分かって ますます危うくなったわね」
「えっ?」

「あんたの立場よ」
「僕?」

「こいつは一応見てくれは良い方なんだから あんたの勝つ要素がゼロになったって事」
「0っ?」
「…碇君」


「そ そんな事無いよっ まだまだ甘いっ 甘いよっ」

「カヲル君 この素麺に胡椒をかけた方がアクセントが付いて より良くなるよっ」

「流石はシンジ君 僕もまだまだだね…」
「ふっふーん」

「何をえっらそーに だったらあたしも」

「ラー油の赤を入れるともっと引き立つわよ これは」

「ちょっと アスカッ やり過ぎだって」

「五月蝿い! ピュピュピュー!」

「すぴゃあ!」

「…碇君っ…」

「がんしゃっ だめ 絶対!」


















My new era!