蠢動 ~しゅんどう~ | シネマの散歩道

シネマの散歩道

「シネマの散歩道」というのは、1997年にある地方の業界紙に映画の紹介コーナーを持っていたことがあって、そのタイトルです。当時の編集長さんが付けてくれた素敵な名前です。

常日頃から、しびれるような時代劇を渇望しています。
ここ10年ぐらいばかりの間でも、「隠し剣鬼の爪」はよかったと思えましたが、「たそがれ清兵衛」にいたってはイマイチでした。
「必死剣鳥刺し」や「武士の一分」はまあまあ。

「蠢動」は久しぶりに出会えた重厚な時代劇です。
よく時代劇にありがちな勧善懲悪な話ではなく、それぞれがそれぞれの正しいと思うことを貫こうとします。
しかし、それは決して正しい道とはならない展開となっています。
それは、あたかも現代の社会に通じる要素が含まれています。

ラストの大立ち回りは目が釘づけになるほどの迫力で、見応えは充分でした。
最近多く見受けられる「静」な時代劇も魅力ですが、こういう「動」の時代劇も大いに魅力です。

上映館が少ないのが残念ですが、一見の価値ありです。