常日頃から、しびれるような時代劇を渇望しています。
ここ10年ぐらいばかりの間でも、「隠し剣鬼の爪」はよかったと思えましたが、「たそがれ清兵衛」にいたってはイマイチでした。
「必死剣鳥刺し」や「武士の一分」はまあまあ。
「蠢動」は久しぶりに出会えた重厚な時代劇です。
よく時代劇にありがちな勧善懲悪な話ではなく、それぞれがそれぞれの正しいと思うことを貫こうとします。
しかし、それは決して正しい道とはならない展開となっています。
それは、あたかも現代の社会に通じる要素が含まれています。
ラストの大立ち回りは目が釘づけになるほどの迫力で、見応えは充分でした。
最近多く見受けられる「静」な時代劇も魅力ですが、こういう「動」の時代劇も大いに魅力です。
上映館が少ないのが残念ですが、一見の価値ありです。