ならまちぶらぶら | シネマの散歩道

シネマの散歩道

「シネマの散歩道」というのは、1997年にある地方の業界紙に映画の紹介コーナーを持っていたことがあって、そのタイトルです。当時の編集長さんが付けてくれた素敵な名前です。

芝居を観るために会場へ向いましたが、途中、酔い冷ましも兼ねて、歩きながらならまちをぶらぶらしました。
最近はすっかり観光化されお洒落な感じになってるのでビックリ。

しかし、こんな歴史や文化がございます。
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ならまちの信仰の中心地、庚申堂(こうしんどう)。
庚申とは猿のこと。
人間の体内には三尸(さんし)の虫というのが住んでいて、庚申の日の晩になると寝ている間に虫が体内から出てきて、その人間の悪行を天帝に告げるといわれています。
それを防ぐために、庚申の晩は寝ずに飲食し祈るということをします。
その場所が庚申堂です。
お堂の前には、猿が丸まったお人形がぶら下がってます。

このお人形、猿ボボといいます(すごいね!)。
家々の玄関にぶら下げられています。このようにね。
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最近は、猿ボボといわず、身代わり猿と呼ばれて厄除けのお守りになってます。

少し行くと陰陽町(いんぎょちょう)があります。住所表示の下の方に小さく書いてますが見えるかな。
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文字通り、陰陽師たちが住んでいた場所です。
彼らは呪術や天文に通じていたため、奈良で暦を作っていました。
今で言うカレンダーですね。
それが旅人には大人気で、江戸時代には奈良暦というのが、お土産として珍重されました。
ちなみに住所表示に御霊神社(ごりょうじんじゃ)と書いてますが、御霊とは世の中に恨みを持って死に、怨霊となった人の霊を鎮めるという意味があります。
政治的に失脚し不遇で死んでいった人たちが祀られています。
こういう神社が陰陽師の住んでたところの近くにあるのも一つの因縁を感じます。

陰陽町にある鎮宅霊符神社(ちんたくれいふじんじゃ)。
陰陽師たちが信仰していた神社です。
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ここの狛犬さん笑い過ぎ!
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すっかり観光化されてしまったならまちですが、こういった歴史があることも知ってブラブラするのも面白いと思います。