来週のドル・円「ドルは伸び悩みか、原油高持続も為替介入を警戒」2026年05月08日(金)16:20公開 (2026年05月08日(金)16:09更新)フィスコ
来週のドル・円は伸び悩みか。米国とイランの和平協議が注目され、米軍は攻撃を停止。今後の両国による歩み寄りで地域の安定化が期待されるが、不透明感は完全に払しょくされず、リスク選好的なドル買いがただちに弱まる状況ではないとみられる。また、足元の米経済指標でインフレ圧力が顕著になり、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者も引き締め的な政策スタンスを示唆している。来週の米消費者物価指数(CPI)の伸びが加速すれば、ドル買いに振れやすい。
ただ、日本の為替介入への警戒感は消えていない。先月末にはドル・円が160円台後半から失速し、155円付近に急落する場面があった。この間、日本政府は大規模な為替介入に踏み切ったとみられ、目先的に投機的な円売りは抑制されやすい。
【米・4月消費者物価コア指数】(12日発表予定)
12日発表の米4月消費者物価コア指数(コアCPI)はコア指数は前年比+2.7%と加速が予想され、市場予想と一致、または上回った場合はドル買い要因に。
【米・4月小売売上高】(14日発表予定)
14日発表の米4月小売売上高は前月比+0.4%と、3月実績の+1.7%を下回る見通し。消費減退への思惑が広がれば引き締め的な政策への期待は後退しドル売り。
・予想レンジ:155円00銭-159円00銭
・5月11日-15日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)4月消費者物価コア指数 12日(火)午後9時30分発表予定
・予想: 前年比+2.7%
参考となる3月実績は前年比+2.6%。衣料品やコンピュータ関連製品が上昇。4月については輸送コストが上昇しつつあるため、サービス価格の上昇が見込まれる。コアインフレ率は3月実績を上回る可能性がある。
○(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産改定値 13日(水)午後6時発表予定
・予想: 前年比+0.8%
参考となる速報値は前年比+0.8%。ドイツはプラスに転じたが、全体的には伸び悩んでいる。上方改定される項目は少ないとみられており、改定値の成長率は速報値と同水準となる見込み。
○(米)4月小売売上高 14日(木)午後9時30分発表予定
・予想:前月比+0.4%
参考となる3月実績は前月比+1.7%。ガソリン価格の上昇が影響したようだ。4月についてもガソリン価格の上昇が想定されるものの、伸び率は3月実績を下回る見込み。
○(米)5月NY連銀製造業景気指数 15日(金)午後9時30分発表予定
・予想: 8.0
参考となる4月実績は5カ月ぶりの高水準。仕入れ価格見通しが大幅に上昇した。5月についても仕入れ価格の上昇が想定されているが、設備投資や雇用の見通しは悪化する可能性があるため、全体的には4月実績を下回る可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・11日(月):(中)4月消費者物価指数、(米)4月中古住宅販売件数
・13日(水):(日)3月経常収支、(米)4月生産者物価指数
・14日(木):(英)1-3月期国内総生産
・15日(金):(米)4月鉱工業生産
来週のユーロ「弱含みか、域内景況感悪化ならユーロ売り」2026年05月08日(金)16:17公開 (2026年05月08日(金)16:06更新)フィスコ
「弱含みか、域内経済の不透明感でユーロ買い後退も」
来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)による将来的な利上げスタンスが見込まれるが、ユーロ圏鉱工業生産やドイツの景況感関連指標が市場予想を下回った場合、スタグフレーション懸念からユーロ売り・米ドル買いが強まる可能性がある。原油高もユーロを下押しする一因に。
・予想レンジ:1.1550ドル-1.1850ドル
「弱含みか、域内景況感悪化ならユーロ売り」
来週のユーロ・円は弱含みか。欧州中央銀行(ECB)による将来的な利上げ観測が広がっているが、ユーロ圏鉱工業生産やドイツの景況感関連指標が市場予想を下回った場合、スタグフレーション懸念からユーロ売り要因となりそうだ。日本政府・日本銀行による為替介入への警戒感は消えていないことはユーロ買い・円売りを抑制する一因となる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・13日(水):1-3月期域内総生産改定値(予想:前年比+0.8%)
・予想レンジ:182円00銭-186円00銭
来週の豪ドル「伸び悩みか、中東紛争の早期終結は実現困難」2026年05月08日(金)16:06公開 (2026年05月08日(金)15:55更新)フィスコ
来週の豪ドル・円は伸び悩みか。豪準備銀行(中央銀行)による追加利上げは予想通りだが、原油価格の高止まりは世界経済の不確実性を高める要因となる。また、日本政府・日本銀行による為替介入に対する警戒感は消えていないため、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは抑制されるとみられる。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:112円00銭-115円00銭
来週のNZドル「伸び悩みか、世界経済の不確実性高まる」2026年05月08日(金)15:39公開 (2026年05月08日(金)15:28更新)フィスコ
来週のNZドル・円は伸び悩みか。原油価格の大幅な上昇によってインフレ見通しは悪化したが、同時に世界経済の不確実性も高まった。NZ準備銀行(中央銀行)による利上げの可能性は消えていないが、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、NZドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
○発表予定のNZ主要経済指標・注目イベント
・特になし
来週の英ポンド「伸び悩みか、英国経済の不透明感で金融政策に思惑」2026年05月08日(金)15:37公開 (2026年05月08日(金)15:26更新)フィスコ
来週のポンド・円は伸び悩みか。英中銀金融政策委員会(MPC)は政策維持を決定したが、今後の引き締めをにらみポンド買いに振れやすい。4月14日は主要経済指標が発表され、1-3月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回った場合、らポンド買い要因に。ただ、日本の為替介入を警戒した円買いがポンドを下押しする場面もあろう。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・14日(木):1-3月期国内総生産(10-12月期:前年比+1.0%)
・予想レンジ:211円50銭-214円00銭
来週のカナダドル「もみ合いか、中東紛争の長期化を警戒」2026年05月08日(金)15:36公開 (2026年05月08日(金)15:25更新)フィスコ
来週のカナダドル・円はもみ合いとなる可能性がある。中東紛争の長期化が警戒されており、過度な原油高は北米経済を圧迫する要因となるため、短期的にリスク選好的なカナダドル買い・円売りは抑制される見込み。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、カナダドル・円は主に115円を挟んだ水準で推移か。
○発表予定の加主要経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:113円50銭-116円50銭
来週のスイスフラン「伸び悩みか、日本の為替介入を警戒」2026年05月08日(金)15:15公開 (2026年05月08日(金)15:04更新)フィスコ
来週のスイスフラン・円は伸び悩む可能性がある。中東紛争の長期化に対する警戒感は消えていないが、過度な円安を抑制するために日本政府・日本銀行による為替介入が行われる可能性は残されている。新たなフラン買い・円売り材料が提供されない場合、短期的にスイスフラン買い・円売りは抑制される可能性がある。
〇発表予定のスイス経済指標・注目イベント
・特になし
・予想レンジ:199円00銭-203円00銭