2026/05/07  『羽鳥慎一モーニングショー』注目のニュース特集を配信! ANN/テレ朝
 福井県福井市内で、高級ブランド品を狙った窃盗事件が2日連続で発生しました。被害額は総額で約1億2000万円です。このうちの1件は、店の壁を壊して侵入するという手口でした。

■ほぼすべての商品盗まれた店内

 1日、福井市にあるアパレル店に設置された防犯カメラ映像です。

 画面右側、壁に飾られた絵が前後に揺れ動きます。そして靴の棚が動き出した次の瞬間、一斉に店内へと侵入。フードにマスク、顔を隠した人物が4人。警報アラームが鳴り響く中、次々と店内にある商品を盗んでいきます。

 両手を大きく広げ、ラックにかかっている大量のTシャツを運び出し、画面左側、飛びつくように商品を手に取りすべての衣類を盗んでいきます。

 そして靴の棚では、素早くスニーカーなどを抱え込み運んでいきます。

 店内にある商品を盗み終えると、最後にもう一度棚を確認し、そのまま去っていきました。

 一夜にして、ほぼすべての商品を盗まれた店内は…。

M’s shop 宮田佳佑代表
「(Q.今はがらんとしてるが、普段はどんな状態?)上段も下段もびっしり洋服が掛かっていましたね。ここはアクセサリーとネックレス、革製品の財布。アクセサリーブレスレットとか」

 高級アクセサリーや限定品などが盗まれたといいます。被害総額は…。

「今のところ6000万円くらい」

■防犯対策施すも…窃盗被害

 ゴールデンウィークを前に在庫をしっかり用意していた矢先の出来事で、営業再開のめどは立っていません。さらに驚きだというのが…。

「壁から入ってくるのは、本当に想定してなかった。今年の2月か3月くらいにここを新しくしたんで、しっかり止まっていたはずなんですけど」

 勝手口をふさぎ、わざわざ設置した壁が壊されてしまいました。防犯対策を施していたものの、窃盗に遭ってしまったといいます。

「セキュリティー面もしっかりしていたほうだと思っていた。普通の金額ではないかもしれないので、きついところはありますね」

 6000万円という巨額の窃盗事件、前の日には…。

「前の日に夕方、交番の方から気を付けてくださいみたいな。正直、次の日に来るとは思わなくて」

 市内で同様の窃盗事件が、前日にも発生していたといいます。

■商品100点以上盗まれる

 先月30日深夜0時ごろ、ブランド店の外を映した防犯カメラの映像。

 大通りから黒い車が1台、駐車場へと入ってきます。車が止まると、フードをかぶり顔を覆い隠した集団が降りてきます。

 1人の手にはオレンジ色の袋のようなものが、そしてもう一人はバールを手にしています。別の人物の手にも、バールがあります。

 それぞれ左右に散る集団。店内の防犯カメラにはライトを手に足早に店内へと侵入する人物が映っていました。

 ショーケースのガラスを壊し物色。侵入してきたほうへ再び駆け足で戻ると、先ほど手にしていたものでしょうか、巨大な袋を持ち込むと、ラックにかけてある衣類など大量の商品を次々と詰め込んでいきます。

 袋がいっぱいになるまで詰め込んだ後、正面の扉の鍵を開け、車へと運び出します。

 詰め込みすぎて重いのか、2人掛かりでひきずりながら後部座席へと押し込みます。袋に入りきらなかった商品をそれぞれ抱え、車へと戻り逃走。

 この店舗でもアクセサリーなど100点以上の商品が盗まれ、2カ所で合わせて1億円以上の被害となりました。

■カメラ捉えた「共通点」

 連続で起きた2つの窃盗事件、共通点はあるのでしょうか。元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之さんに、映像を分析してもらいました。

「この2つの事件は“同一犯”による連続事件だというふうに思っています。袈裟(けさ)かけしてバッグを持っている。フードをかぶりながら帽子をかぶりながら手袋をして、もうDNAも残さない。両方共通している」

 2つの映像を見比べてみると、かばん、フード、帽子といった犯人の特徴が非常に似ていることが分かります。

 さらに防犯カメラ映像を見返すと、グループは侵入してすぐに大きな袋を用意していました。

「周到に準備しているグループですね、これはプロですよ。状況を考えながら3分経った4分経ったからもう終わりだというふうな指示を(リーダーが)出すのかもしれないですよね」

 実際に1日に起きた窃盗事件の映像を見てみると、わずか3分ほどで犯行を終えていることが確認できます。さらに“壁を壊して侵入”している点について、次のように話します。

「どこから侵入するのが一番目立たない方法なのかっていうのは、あらかじめ周到な下見をしていて、そこは壁になっているっていうのは分かってたんで、そこを壊して入ってくる。そんなやり方にしたんだろうなと思いますよね」

■過去事件との共通点も

 “壁や障害物”を壊して侵入するケースは過去にもありました。

 2009年に発生した、銀座の宝石店で貴金属が盗まれた事件。これは、現場に開けられた穴。当時、同様の犯行を繰り返していた中国系窃盗グループ「爆窃団」が使っていた手口でした。

 さらに、2年前の2024年にも同様の被害が。

 被害に遭った店舗では外側から壁に大きな穴が開けられ、ここから高級時計が盗まれたということです。

 防犯カメラには、犯行の瞬間が映っていました。ノコギリのようなもので穴が開けられ、わずか40秒ほどで手が伸びてきました。

被害店舗 社長
「まさか、こんなふうに自分の店舗がやられるとは思っていなかった」

 犯行場所は、ビルとビルの間にある狭い路地。壁は店のショーケースの裏側につながっています。

「ピンポイントで下見しているのかなっていう」

 犯人はロシア人で、内装の仕事の経験を利用し、壁に開けた穴から時計を盗みました。

鳴海さん
「やっぱ犯罪組織は犯罪組織のつながりがあるのかなと思うんだけど」

(2026年5月7日放送分より)
[テレ朝NEWS]