スーパーコメ平均価格 最高値を更新 5キロ4316円 農水省NHK 2025年11月14日午後5時09分(2025年11月14日午後7時06分更新)
全国のスーパーで今月9日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで4316円と、前の週より81円、値上がりし、調査を始めた2022年3月以来、最も高い価格となりました。
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専門家「来年の春ごろに安くなる可能性」

農林水産省は、全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週、発表しています。
それによりますと、今月3日から9日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで4316円と、前の週より81円、値上がりしました。
値上がりは2週連続で、ことし5月中旬の4285円を上回り、調査を始めた2022年3月以来、最も高い価格となりました。
コメの販売量は、産地と品種が単一の銘柄米は69%、ブレンド米などは31%で、いずれも前の週と同じ割合でした。
価格をみると銘柄米の平均価格は前の週より33円上昇して5キロあたり税込み4573円、ブレンド米などは176円上昇して3732円でした。
農林水産省は、新米の高値が続く一方、随意契約による価格の安い備蓄米の販売量が減少していることが、平均価格上昇の一因になったとみています。
また、全国のスーパーやドラッグストアなどおよそ6000の店舗で今月9日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで4444円と、前の週より116円値上がりし、こちらも調査を始めたことし2月以来、もっとも高くなりました。
都内のスーパー 比較的安いブレンド米を調達

コメの販売価格が高止まりするなか、都内のスーパーでは比較的安いブレンド米を調達する動きも出ています。
東京・足立区のスーパーでは、茨城県産のあきたこまちや新潟県産のコシヒカリなどの新米を販売していますが、5キロあたり税込みで4900円あまりから5500円あまりと、去年の同じ時期に比べておよそ1.3倍に値上がりしているということです。
このため最近は2キロ入りの新米が売れているということで、店では1回あたりの支払いを少なく抑えようという動きが出ているとみています。
こうした中、スーパーでは、少しでも割安なコメを提供しようと、来週から複数の銘柄のコメを混ぜたブレンド米の販売を始めることにしています。
ブレンド米の価格は5キロあたり税込みで4000円台前半に設定する予定だということです。
スーパーたなか三丁目店の田中達人店長は「新米が出てからもコメの価格は高止まりしているのが現状です。少しでも安いコメを仕入れる工夫を続けていきたい」と話していました。
専門家「来年の春ごろに安くなる可能性」

コメの政策や流通に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は、全国のスーパーのコメの平均価格が最も高くなった理由について「秋口以降、基本的には仕入れた値段が高いので、それに合わせると高い値段でしか価格設定ができない。ただ、売れ行きがものすごく悪くなっているというほどでもないので、多くの流通関係者が価格をまだ下げないでよいと思っているのではないか」と分析しています。
今後の見通しについては「コメの生産力がしっかりあるということを前提に、来年の春ごろに小売り側が『もう少し安くしないと売れない』という状況になり、安くなる可能性が高い。一方で、生産されたコメはいきなりどんと市場に出てくるわけではないため、本当に余ってきていると判断されるにはもう少し時間がかかる」という見方を示しました。
