中国 新聞元幹部の上訴棄却 日本大使館の職員と面会直後に拘束 NHK2025年11月13日午後3時34分
中国共産党系の新聞の元幹部で3年前(2022年)に北京で日本大使館の職員と面会した直後に拘束され、スパイ罪で懲役7年の判決を受けた男性について、中国の裁判所は上訴を棄却しました。1審の裁判では日本の複数の外交官らが「スパイ組織の代理人」と名指しされていて、日本政府も中国側に申し入れを行うなどしていました。
中国共産党系の新聞「光明日報」で論説部副主任を務めた董郁玉氏は3年前の2月、北京で日本大使館の職員と面会した直後に中国当局に拘束され、スパイ罪で起訴されたあと去年11月、1審の裁判で懲役7年の判決を言い渡されました。
関係者によりますと、董氏は判決を不服として上訴していましたが、13日、北京で開かれた2審の裁判で裁判所は1審の判決を支持し上訴を棄却しました。
中国は2審制のため刑が確定します。
1審の判決では董氏が面会したことのある日本の複数の外交官らが「スパイ組織の代理人」と名指しされていて、日本の外務省は外交官らの活動は正当な業務だとして中国側に申し入れを行っていました。
また、2審で弁護側は、北京に駐在する金杉憲治大使が日本の外交官が「スパイ組織の代理人」とされたことを否定した書簡を提出し無罪を主張していました。
董氏の家族は、上訴の棄却を受けて声明を発表し「中国の市民と交流するすべての外国人を脅かし、自由な思考を持ち世界と交流するすべての中国人を沈黙させるものだ」などと判決を強く非難しています。