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茨城 つくば市と境町で突風か 建物など被害相次ぐ けが人なし NHK 2025年9月18日 21時48分

 

大気の状態が非常に不安定になった影響で、茨城県内では雨や風が強まり、18日午後、つくば市や境町でプレハブや足場が崩れたり小学校の窓ガラスが割れたりするど少なくとも20件以上の被害が確認されました。けがをした人はおらず、被害はいずれも突風によるものとみられています。

 

秋雨前線の影響で関東甲信では大気の状態が非常に不安定になり、茨城県では午後から、雨や風が急激に強まってつくば市と境町で突風によるものとみられる被害が相次ぎました。

つくば市花室では18日午後3時前、「2階建ての建物が崩れている」と近くに住む人から通報があり、警察によりますと事業者が使っている2階建てのプレハブの建物が1階部分から崩れました。

また午後3時ごろには、つくば市吾妻で国家公務員宿舎の解体工事現場で足場が崩れました。現場責任者によりますと、足場は12階建ての建物全体を鉄パイプやシートで覆っていましたが突風によって一気に崩れたということです。
いずれもけが人はいませんでした。

つくば市が18日午後5時半の時点で被害をまとめたところ、つくば市立栗原小学校で連絡通路の引き戸が倒れて窓ガラスが割れたほか、スポーツ施設のシャッターが壊れたり、木の枝が折れたりしたほか、栗原地区では落雷が原因とみられる火災も発生しました。市によりますと確認されただけで被害は20件以上に及んでいます。

また、警察によりますと、18日午後2時半ごろ、茨城県境町猿山で「大きな機械のようなものが道路をふさいでいる」と通報がありました。
現場を確認したところ、大型のクレーンが県道に倒れて一部をふさぎましたが、けが人はいませんでした。

水戸地方気象台によりますと、当時、つくば市と境町の上空には発達した積乱雲があり、突風が発生したとみられるとして、気象台は19日、現地に職員を派遣して詳しい状況を調べることにしています。

《詳細》

 

茨城県つくば市吾妻では国家公務員宿舎の足場が崩れました。

 

当時、重機を使って地上での解体作業が行われていましたが、足場に上っていた人はおらず、けが人もいないということです。

つくば市で午後4時50分すぎにNHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、10階以上ある集合住宅の工事現場で、建物を囲っていた足場が1階部分から倒れているように見え、周辺の木に覆いかぶさっている様子が確認できます。

 

撮影した50代の女性によりますと、一時的な強風と豪雨の影響で囲いが崩れたということで「崩れた囲いが歩道のあたりまで倒れ込み、板のようなものは30メートルくらい吹き飛んでいるものもありました。いまは雨がやんでいて、工事現場の担当者が片づけをしています」と話していました。

プレハブ2階建ての建物 1階部分から崩れる被害

また、およそ1キロ余り離れたつくば市花室ではプレハブ2階建ての建物が1階部分から崩れる被害がありました。

これまでのところ、けが人などの情報はないということです。

倒壊した建物の隣の建物にいた男性は「雨とともに風が急に強まり、店の外に置いていたのぼり旗がほとんど飛ばされてしまいました。外に出てみたら、建物が斜めになっていておどろきました」と話していました。

 

午後5時ごろにNHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、2階建ての建物の1階部分が潰れて大きく傾き、段ボールや資材などが散乱している様子が確認できます。

また、建物の外階段も崩れて変形していました。

建物の付近にはパトカーと消防車が止まっていて、警察官が周辺の状況を確認していました。

映像を確認する限り、壊れた建物をのぞいて、大きな被害は見受けられません。

茨城 境町 大型クレーンが県道に倒れる

一方、つくば市から西におよそ30キロ離れた境町でも午後2時半ごろ、大型のクレーンが県道に倒れました。

今のところ、けがをした人はいないということです。

茨城 つくばで突然の大雨

18日午後3時ごろ、茨城県つくば市の住宅地に設置された防犯カメラの映像です。

雨が降り始めてから数分で横なぐりの雨となり、数軒先の住宅も見えにくくなります。雷とみられる音も断続的に鳴っています。

撮影した男性は「いつもならくっきり見える山が全く見えないほど急に雲がかかり、風も様々な方向から吹き始めたように感じた。雨が降り始めたと思ったらバケツをひっくり返すほどの雨量になり驚いています。気温も急に下がったように感じました」と話していました。

茨城 境町の認定こども園で木が折れる 突風か

茨城県境町にある認定こども園「境いずみ保育園」では、突風とみられる影響で、園内の複数の樹木が折れる被害が出たということです。

園によりますと、18日午後2時すぎごろから急に風が強まったということで、園庭では激しく砂ぼこりが起きたということです。

当時、園内にはおよそ100人の園児がいて、風の影響で窓が揺れ始めたため、園児を窓のそばから移動させたということです。

「境いずみ保育園」の菊池渉園長は「急にガタガタと建物や窓が揺れはじめ、横殴りの雨が降ってきたので、危険を感じ園児を窓から遠ざけました。とても怖かったですが園児が無事でよかったです」と話していました。

茨城県の気象状況は

気象庁によりますと、前線や湿った空気などの影響で、茨城県では18日昼過ぎから夕方にかけて発達した雨雲が相次いで通過し、多数の落雷も観測していました。茨城県では当時、「竜巻注意情報」が全域に発表されていて、水戸地方気象台は突風が吹いた可能性があるとみて詳しい状況を調べています。

一時、雨や風が強まり、午後4時までの1時間には
▽県が行方市に設置した雨量計で40ミリ
▽鉾田市で37ミリの激しい雨を観測しました。

最大瞬間風速は
▽水戸市で午後2時前に20.6メートル
▽つくば市で午後3時前に18.7メートルを観測していました。