続ふうみん蟲日記 -6ページ目

続ふうみん蟲日記

ひきこもりふうみんの独り言日記だよ!

陣痛の間隔は段々短くなり、痛みはどんどん強くなってきて、今まで起き上がると羊水が流れ出てくるのでベットの中で悶えていたのも、いよいよジッとしていられなくなりました。この時の痛みはうまく言い表せないのですが、生理痛の数十倍の痛みに肛門から何かが出てくるような痛みが加わった感じです。よく陣痛の痛みを和らげるのにテニスボールで肛門を押すとよいと聞きますが、子宮口が完全に開くまで肛門から出そうな何かをいきんで出してはいけないためテニスボールで押さえたり、「いきみ」を逃すための呼吸法があるのだと、ここで始めて実感しました。以前友人が陣痛が来た時に陣痛とわからずトイレで踏ん張ったというのもよくわかります。とにかくもの凄い痛み(肛門が痛むというよりお腹を下すような痛さ)と共に肛門から何かが出そうなのです。

さらに陣痛の痛みには波があり、大波の時に息を止めて耐えると口の中にすっぱい唾液が出てきて吐き気が出現してきました。これがまたやっかいで吐くために陣痛が治まっている隙を見て部屋のトイレに行くのですが、羊水も出てるため歩くと下からも水が流れ出し、上からも下からも状態で散々でした。吐く物もなく胃液しか出ない嘔吐はむせるため苦しく、さらに吐いてる最中に陣痛の痛みがやってきて、この地獄はなんなんだと突っ込みたくなる始末です。
途中様子を見に来た看護師さんに吐き気を伝えると「それは良い陣痛が来ている証拠です」と言われました。(後にわかったのですがふうみんさんは陣痛の進みが早かったため、痛みの強い陣痛だと吐き気が出るとのこと)さらに肛門から何かが出てきそうなのでもしかしたら出していなかったう◯ちかもしれない、今のうちに出しておきたいと思い尋ねると「それは恐らく赤ちゃんなので出来たら出さないで下さい。出す時は呼んで下さい」とのことでした。つまり肛門から出そうな何かは赤ちゃんであり、実際産んだ時も肛門から産まれたと思うくらいこの痛みは続くのでした。
痛みがいっそう増したため内診してもらうと子宮口はまだ6~7㎝で部屋に戻されました。

さっきまでは1人で悶えて耐えられると思っていた陣痛に吐き気も加わり、どうしようもなくなってきた時に母親が病院に到着しました。ここからは母親と2人で陣痛との戦いとなりました。

どういう姿勢が痛みを和らげるのか思考錯誤し、ふうみんさんはベットの上で正座をし、赤ちゃんが出ようとしている肛門を自分のかかとで押さえるような姿勢を取りました。痛みが来た時は母親にもたれかかり腰をさすってもらい、途中からは持参のテニスボールで肛門を押さえてもらいました。普段親の前でもクールなふうみんさんですが、もう我も忘れて痛みの波が来ると「来た来た来た!(肛門)押さえて!!」と大声で叫び、母親も普段は見せないようなテンションで「来た!来た!」と声かけをしてくれました。

この陣痛との格闘を繰り返し、一睡もしていないふうみんさんも、ほぼ眠れていない母親もかなりヘトヘトになり、一体これをどこまで耐えれば次の段階に行けるのか、どのタイミングでナースコールを押してもいいのかわからないまま数時間が過ぎました。
病衣も髪も乱れ、トイレまで間に合わず受け皿に吐いた吐物で部屋中はゲ◯臭く(ちなみに個室です)、この惨状を旦那が見たら引くな、今は来て欲しくないな、などとまだそんなことを考える余裕も若干ありました。

吐くためにトイレに向かい、ついに痛みで腰が抜けて動けなくなりトイレにうずくまるふうみんさんを見て、母親がナースコールを押し看護師さんを呼びました。
その状態を見た看護師さんは「陣痛室に移動しましょう」と車イスに乗り、陣痛室へ移動しました。移動の最中にも陣痛がやってきて病棟の廊下を唸りながら移動し、看護師さんの「いきみ」逃しの呼吸法「ふーうん」の掛け声と共にふうみんさんもやろうとするのですが、痛みのためどこで息を吸うのか吐くのかわからなくなり、若干過呼吸気味になっていました。

この「ふーうん、ふーうん」という掛け声が妙に記憶に残っており、出産後、近くの病室のどなたが全く同じ状態で本人の唸り声と看護師さんの「ふーうん」という掛け声と共に車イスでガラガラ運ばれる音を聞き、自分を思い出し「頑張れ頑張れ」と涙しながら心の中でエールを送ったふうみんさんでした。

陣痛室とやらに入り、正座より横になった方が進みが早いと看護師さんにアドバイスをいただき、ベットの上で横になりながら陣痛最終ラウンドが開始されるのであります。

その④(多分完結編)に続く