こんにちは、やすです。

このブログでは、50代のサラリーマンである私が、長年悩まされてきた「斜視」を治療するために、病院選びから検査、手術・退院、そして術後のプリズムレンズ(フレネル膜)による矯正に至るまでのリアルな道のりを記録しています。

同じように斜視で悩んでいる方や、これから手術・治療を控えて不安な方の参考になれば幸いです。

読みたい記事のタイトルをクリック(タップ)すると、それぞれの詳細な記録へジャンプできます!



■ 第1章:プロローグ・病院探し編(第1回〜第9回)
名医との出会い、遮光眼鏡の完成、職場での葛藤

第1回:【斜視治療①】50代の限界。職場のLEDが眩しすぎて、名医の眼科へ震える手で電話した日

第2回:【斜視治療②】初診でまさかの大逆転!光ガンガンの地獄検査の後に待っていた「超ラッキー」

第3回:【斜視治療③】ギリギリの到着で大焦り!名医の眼科で挑んだ「遮光レンズ合わせ」の長い葛藤

第4回:【斜視治療④】「手術中に目を開けてズレを確認する!?」名医から告げられた局所麻酔の恐怖

第5回:【斜視治療⑤】カーブ眼鏡断念で大ショック…からの総額〇万奮発!会社への根回しも準備万端

第6回:【斜視治療⑥】ついにキター!10万円の遮光眼鏡が完成。…だけど、明日の職場報告が憂鬱すぎる

第7回:【斜視治療⑦】10万の遮光眼鏡を職場解禁!元部門長の心無い一言と同僚の優しさ

第8回:【斜視治療⑧】あまりにも悲しい。信頼していた後輩の裏切りと、職場で浴びせられた「怖っ!」の一言

第9回:【斜視治療⑨】遮光眼鏡1ヶ月のリアル!周囲の冷たい視線と元上司の信じられない一言



■ 第2章:術前・検査編(第10回〜第18回)
精密検査、手術の決断、家族会議、入院準備

第10回:【斜視治療⑩】「なぜ自分だけ…」両眼視できない悔しさと、光を失うほど疲れ果てた精密検査の1日

第11回:【斜視治療⑪】衝撃の診察結果。先生から勧められた目の手術と、決断できなかった私の優柔不断

第12回:【斜視治療⑫】ズレが消えた!プリズム検査のビフォーアフターで「手術したい」に激変

第13回:【斜視治療⑬】大波乱の手術決断日。まさかの手術する眼の変更と、麻酔方法に迷いまくった私の優柔不断

第14回:【斜視治療⑭】運命の家族会議。手術への本音「だって怖いんだもん!」を伝えたら、家族がくれた温かい

第15回:【斜視治療記録⑮】 ~仕事復帰はいつ?運転は?執刀医にぶつける6つの死活問題~

第16回:【斜視治療記録⑯】 ~「復帰は本人次第」執刀医の言葉に唖然。さらに衝撃の事実が…~

第17回:【斜視治療記録⑰】 ~まさかの「△20」に愕然。そして全身麻酔に伴う“あの”現実…~

第18回:【斜視治療⑱】いよいよ来週手術。不安で仕方ない小心者が「入院計画書」を何度も見返した結果



■第3章:入院・手術・退院編(第19回〜第21回)
入院生活、手術当日のドタバタ、無事退院まで

第19回:【斜視治療⑲】いよいよ入院!全身麻酔なのに尿道カテーテルなし?まさかのどんでん返し


第20回:【斜視治療⑳】いよいよ手術本番!全身麻酔で秒落ち…家族の絆と術後の劇的大期待


第21回:【斜視治療㉑】50年のイジメに終止符。退院で涙…でも感動の別世界とは言えないリアル



■ 第4章:術後の経過と「交代性上斜視」の判明編(第22回〜第25回)
職場復帰、見え方の違和感、術後6ヶ月検診での衝撃の事実
 

第22回:【斜視治療㉒】術後1週間検診へ!両眼視獲得ならず…残る複視・痛みの経過と2回目手術への思い


第23回:【斜視治療㉓】「もう手術はできません」あまりのショックと転院宣告に絶句した日


第24回:【斜視治療㉔】術後3ヶ月のリアルな視界。朝・夜・晩酌時に発生する複視と向き合う日常


第25回:【斜視治療㉕】術後6ヶ月検診で突きつけられた真実。「交代性上斜視」とイタチごっこの再手術



■ 第5章:フレネル膜の導入と日常の試練編(第26回〜第29回)
家族会議、フレネル膜装着、同僚との会話、卓球での壁

第26回:【斜視治療㉖】高額なレンズへの迷いと家族会議。「フレネル膜」の選択と名医との一旦の決別


第27回:【斜視治療㉗】相棒のメガネが入院!?店舗トラブルを乗り越えて届いた「フレネル膜」の劇的効果


第28回:【斜視治療㉘】メガネが七色に輝く?職場の身近な同僚が打ち明けてくれた「斜視の悩み」


第29回:【斜視治療㉙】手術後念願の卓球で突きつけられた「両眼視の壁」と今後の4つの選択肢



■ 第6章(最終章):術後1年検診と決断編(第30回〜)
1年検診での執刀医との最終協議、4つの選択肢からの決断

第30回:【斜視治療㉚】術後1年検診と決断編



💡 現在のステータスと今後について
現在は手持ちの遮光眼鏡に「フレネル膜」を装着し、日常での経過観察を行っています。
2026年10月(術後1年検診)にて、執刀医と今後の最終方針(再手術や特注プリズムレンズ作製など)を決定する予定です。

大きな動きや検診がありましたら、随時追記していきます!

👇 前回の「第28回(職場の同僚と斜視の話)」の記事はこちらから読めます!
【斜視治療㉘】メガネが七色に輝く?職場の身近な同僚が打ち明けてくれた「斜視の悩み」



こんにちは、やすです。

先日(2026年7月17日)、ずっと心の中で温めていた「手術後に絶対にやってみたかったこと」に挑んできました。

それは、「球技(卓球)」です。

斜視手術を受け、フレネル膜を貼ったことで日常の視界や複視(二重に見える現象)は随分と楽になりました。
「これなら、昔のように普通にボールを追えるんじゃないか――」

そう期待して挑んだ先に待っていたのは、斜視という病が残した「両眼視(立体感・距離感)の欠落」という、あまりにも残酷で大きな壁でした。



2026年7月17日(金)

その日は自社内での作業日。廊下を歩いていると、他部署へ異動した年下の元同僚(後輩)と鉢合わせました。

彼は本格的な卓球経験者で、強烈なドライブを華麗にカットできるほどの腕前。「暑いね〜」なんて雑談をして一度別れたのですが、直後に廊下で再会した瞬間、私の心の中に強い閃きが走りました。

(あ、今がチャンスだ。術後にずっと卓球をやってみたかったんだ!)

我が社には昼休みに社員が楽しめる卓球台があります。
「昼休み、卓球やろうよ!」と誘うと、彼は快くOKしてくれました。

昼食を済ませ、ワクワクしながら卓球台で彼を待ちました。
手術を受け、フレネル膜で補正した「新しい私の目」で挑む、人生初の本格的なラリー。ポンコツラケットを握る手にも力が入ります。

いざ、ラリー開始――。

しかし、打ち始めた瞬間に自分でも信じられない光景が起きました。

カツッ……空振り。
スカッ……また空振り。

目の前を飛んでくるピンポン球に対してラケットを出しているのに、ボールがまったくラケットに当たりません。
チャンスボールが来て思い切り打ち込んだスマッシュまでもが、虚しく空を切りました。

普通にラリーができると思っていたのに、散々な結果でした。あまりのショックと情けなさに、少しだけ打ってすぐに次の人に交代してもらうのが精一杯でした。



💡 【専門的解説】なぜボールが打てないのか?

静止している文字や風景は、フレネル膜の光の屈折によってズレを縮め、脳で「1つの像」として認識しやすくなります。
しかし、卓球のようにスピードのある物体が立体的に迫ってくる球技では、両目の視線を同時に一致させて距離感を測る「両眼視機能(立体視)」が不可欠です。

手術で目線を整え、フレネル膜を貼っても、長年の斜視で失われた「両眼視機能」自体が蘇ったわけではありません。
右目と左目がそれぞれ違う距離感でボールを捉えていたため、脳が「ボールの正確な位置」を弾き出せず、空振りを連発してしまったのです。

「日常の視界はラクになっても、動きのある立体感は取り戻せない」
斜視治療の現実を突きつけられた、痛烈な実体験となりました。



■ 今後の治療方針とブログの更新について

この「第29回」をもって、斜視治療記録の定期連載を一旦ストップ(お休み)させていただきます。

2ヶ月後、術後1年の節目となる「1年検診」に行く予定です。
そこで名医(執刀医)とじっくり話し合い、今後の最終的な方針を決めるつもりです。

現在、私が考えている「今後の方針(4つの選択肢)」は以下の通りです。

1)このまま複視を残しながらフレネル膜で様子を見る(現状維持)

2)フレネル膜を外し、正式な「プリズムレンズ眼鏡」を特注で作製する

3)右目を局所麻酔で手術し、残った3プリズムのズレを補正する

4)1回目に切った左目の上直筋(上筋肉)を再調整する「再手術」を受ける

この2ヶ月間で自分の生活と向き合い、1年検診でどの道を選ぶか結論を出します。

もし再手術(3や4)を選ぶことになれば、「斜視治療記録・第2部(再手術編)」としてブログを再開する予定です!

ある程度の方向性が決まりましたら、またここで報告させていただきますね。
2ヶ月後に、また皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

これまで温かく見守ってくださり、本当にありがとうございました!

(1年検診編へ続きます)



👇 続きの「第30回(1年検診と最終決断)」の記事はこちらから読めます!
【ここに第30回のURLを貼る】

👇 前回の「第27回」の記事はこちらから読めます!
【斜視治療㉗】相棒のメガネが入院!?店舗トラブルを乗り越えて届いた「フレネル膜」の劇的効果



こんにちは、やすです。

先日(2026年7月1日)、職場で思いがけない、そしてとても心温まる出来事がありました。

「斜視の悩みなんて、周りの人には理解してもらえない……」

長年、独りで抱え込んできた視界の不自由さや見えづらさ。しかし、自分が傷をさらけ出して治療に向き合ってきたからこそ、思いがけない場所で「同じ悩みを抱える仲間」と巡り逢うことがあるのだと知りました。

今回は、職場でのふとした会話から始まった、斜視持ちの女性同僚とのエピソードをお話しします。



2026年7月1日(水)今朝の職場の廊下にて

朝、職場の廊下を歩いていると、同じ部署で家も近所の女性社員が声をかけてきました。

同僚:「やすさんのメガネ、光の加減で虹みたいに七色に輝いていますね!」

今使っている遮光眼鏡のレンズ裏に貼り付けた「フレネル膜」。シート表面の微細な溝が光を反射して、七色に見えたようです。専門用語を並べても伝わりづらいかと思い、私はシンプルに返しました。

私:「ああ、これね。光を屈折させる『プリズム』を入れているんだよ」

すると、彼女の口から思いがけない言葉が飛び出しました。

同僚:「えっ!プリズムレンズですか!?……あれって、かけていて気持ち悪くなったりしませんか?」
同僚:「……実は私、斜視なんです」

私:「えっ!?本当!??」

まさかこんなにも身近な場所に、同じ斜視で悩んでいる人がいたなんて……!思いがけないカミングアウトに、思わず声を上げてしまいました。



そこからは、お互いの目やレンズの話で大盛り上がり。

私がメガネを外し、レンズの裏に貼ってある特殊な「フレネル膜」を見せると、彼女は不思議そうに、でもすごく興味津々にじっと見つめていました。
話を聞くと、彼女も家族から「時々目がズレているよ」と指摘されることがあるそうで、人知れず目に不安を抱えていたようです。

私が「両眼視(両目でひとつのモノを立体的に見る力)はできる?」と尋ねると、彼女は「うーん、よく分からないかも……」と首をかしげていました。

そこで、眼科の両眼視検査でよく使われる例えを出してみました。

私:「検査で、鳥をカゴの中に入れたり、車を車庫に入れたりするテストってやったことある?両方の目が同時に使えていれば、その2つの絵が重なって見えるんだよ」
同僚:「あ、それなら分かります!ちゃんと重なって見えます!」
私:「それなら大丈夫!しっかり両眼視ができている証拠だよ」

彼女の安心したような笑顔を見て、私もなんだか嬉しくなりました。



その後、私が実際に斜視の手術を受けたこと、術後に別の方向へズレが出てしまった(交代性上斜視)ため、矯正としてこのフレネル膜を処方してもらった経緯などを話しました。

「大人斜視」の悩みは、他人に話をしてもなかなか伝わらず、孤独を感じやすいものです。
まさか同じ部署で、近所に住む同僚が斜視を抱えていたなんて……と驚くと同時に、「悩んでいるのは自分一人じゃないんだ」と胸が熱くなる朝のひとときでした。

メガネの「七色の光」が引き寄せてくれた不思議なご縁。
お互いの辛さがわかる仲間として、また目について気になることがあれば気軽に情報交換をしていきたいと思います!

また何か変化や報告したい出来事がありましたら更新しますね。
動きがなければ、次回は「フレネル膜の使用経過」や「術後1年」の節目にお届けする予定です!

(次回に続きます)



👇 続きの「第29回」の記事はこちらから読めます!
【斜視治療㉙】手術後念願の卓球で突きつけられた「両眼視の壁」と今後の4つの選択肢