孫崎享氏のブロマガで、こんな論文が紹介されている。 

 

孫崎享のつぶやき

重要論文紹介:米国社会、約半数が時々ないし常に孤独ないしのけ者にされて(“left out.”)いると感じている。世代ごとにこの感覚が増強。左右の極端なグループに「共同体」を見出し、「他」への軽蔑で「我々」意識増強。これを煽る「産業」。

2018-11-25 08:30

 

AEI(アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所)は米国保守系シンクタンク。アーサー・ブルックス(Arthur C. Brooks)はAEI会長・

NYTは「孤独が如何にアメリカを引き裂いているか。人々は人生に穴を持つ時、怒りの政治で穴埋めする(How Loneliness Is Tearing America Apart、When people have a hole in their life, they often fill it with angry politics.)

・Cignaが最近行った調査(https://www.multivu.com/players/English/8294451-cigna-us-loneliness-survey/docs/IndexReport_1524069371598-173525450.pdf)によれば、多数の米国人は孤独と,意義の欠如のの感情に苦しんでいる。約半数が時々ないし常に孤独を感ずる,ないし、のけ者にされて(“left out.”)いると感じている。(誰も自分を十分に理解していないと思うかとの問に54%がそう思うと回答)。U.C.L.A.の孤独スケールLoneliness Scale,では孤独感は世代ごとに悪くなっていることを示している。

・この問題はBen Sasse上院議員の最近の本「何故我々は憎しみ合うかT “Them: Why We Hate Each Other ― and How to Heal,”の中心テーマである。ここで自殺が急増していることが引用され、今年米国では45,000が自殺し、70,000 が投薬過多でなくなっている。

・最近のトランプ批判者に対する爆弾郵便輸送、ユダヤ教礼拝所殺戮は孤立した孤独の人物によってなされている。Mr. Sasseは彼らは人生の空白を怒りの政治で満たそうとしていると指摘している。

・これらの人々は左右の極端なグループに「共同体」を見出し、「他」への軽蔑で「我々」の意識を持っている。ケーブル・テレビ、ソーシャル・メディア等これらを煽り、利益を得る「怒り産業コンプレックス(outrage industrial complex)がある。

・何故孤独が出るか。一つは労働の変化である。多くの人的関係が職場である。この結びつきが薄らいできている。「ホーム・タウン」を失いつつある。

 

 以上ではあるが、ツイッター社のしていることは、「共同体」を見出した人のために、「他」への軽蔑で「我々」意識を増強させるため、「他」への軽蔑を煽る「産業」そのものだろう。このような「共同体」においては、共同体への忠誠心(=共同体の利益になること)が正義と位置付けられるので、「他」の「共同体」の基本的人権は無価値なものと見なされる。

 国家の起源において、専制のような「支配獲得説」に立つなら、「他」の「共同体」の人間の尊厳を否定することは肯定される。しかし、民主制のような「設立説」に立つなら、前国家的状態における人間の尊厳(=基本的人権)を肯定し、これを保障することが国家の目的となるので、「他」の「共同体」の基本的人権を無価値なものと見なすことは許されるものではない。

 両者の違いを「正義の女神」で表すなら、前者は、「色眼鏡を掛け、片手に札束を握りしめ、もう片方の手には剣を持ち、金持ちにウインクし、貧乏人につばを吐きかける」、後者は「目隠しして、片手に天秤、もう片方の手に剣を持ち、公平・公正に判断する」と表現できるだろう。法の本質も前者は法実証主義のように、強者や多数の利益になることが正義であるので、それに従うことが法の本質となる。他方、後者では、「他」を理解する能力である「理性」から導かれる共通善(共通の利益)になることが正義であり、これに従うことが法の本質であるので、自然法の実定法化である基本的人権(人間の尊厳)を踏みにじるような法は、いくら多数決や強者(または権威ある者)の言うことであっても無効とされる。

 アベ政治は明らかに「支配獲得説」の国家観であり、自民党の改憲草案を見てもわかるように基本的人権を否定している。このような国家観をもつものと、ツイッター社のような「他」への軽蔑を煽る「産業」が手を組むのは必然的といえるものだろう。

 ゆるねとにゅーすでも【癒着】と記事にされているが、両者は社会ダーウィニズムのように強者の利益のみが正義という世界にするため手を組んだといえる。

 

【癒着】ツイッター社のジャック・ドーシーCEOが官邸を訪れ、安倍総理と面会!ネット「どうりで安倍シンパのヘイトが野放しにされてるわけだ」

 

どんなにゅーす?

・2018年12月6日、米ツイッター社のジャック・ドーシーCEOが日本の首相官邸を訪れ、安倍総理と面会安倍総理はドーシー氏との2ショット写真をツイッターに投稿し、特製Tシャツをプレゼントしてもらったことを明かした

・ネット上では、これまでツイッター社が安倍政権と癒着している疑惑がくすぶってきた中、「やはりそうだったのか」「どうりで安倍応援団のヘイトスピーチらが野放しにされているわけだ」などの声が上がっている。

 

安倍総理と米ツイッター社CEOが官邸で面会!グローバル資本のSNSとも強力に連携し、日本国民を死地に追いやるグローバリズムを推進!

 
出典:Twitter(@AbeShinzo)

 
出典:Twitter(@jack)

なんで、アメリカのツイッター本社のCEOが、わざわざ日本の首相官邸に赴いて安倍総理に面会しているのよ!?
しかも安倍総理に「@AbeShinzo」なんてプリントされたオリジナルTシャツの手土産まで持っていっちゃって…やっぱり、ツイッターはアメリカの本社レベルで安倍政権とズブズブだったのね!!

 

なんせ、安倍政権にとってのツイッターは、今や”国民洗脳”に欠かせないほどの重要な「世論誘導ツール」としてフル活用している状況だし、DAPPIをはじめとして、素性を隠しながらも、安倍政権と深く繋がっているとしか思えない、怪しい工作系アカウントがいくつも存在している有様だからね。
日本支社の笹本社長も、話題のnetgeekをリツイートしたり自民党の勉強会に呼ばれるなどして完全にズブズブなのが分かっているけど、やはり本社レベルで安倍政権と繋がっていたようだね。

他のSNSでも同じことが言えるかもしれないけど、こうした自民党のネットサポーターズクラブをはじめとした大規模な政治系ネット工作部隊が「コアなユーザー」としてSNSサービスの普及を後押ししている側面があるし、そもそも、これらの世界的に普及しているSNSは、いずれもグローバル資本によって運営されている大企業である以上、グローバリストによる「市民洗脳ツール」としてこの世に生み出されたものと考えるべきだ。

そう考えると、必然的に、グローバリストにとって都合がいい情報がSNS内に蔓延していくことになるし、安倍政権支持に誘導していくような洗脳がツイッター内にはびこっていくのも、(よほど市民側が強く安倍政権に抵抗しない限り)ごく自然な流れだ。
したがって、安倍政権が水道民営化「移民拡大」に伴う労働者の奴隷化促進など、グローバル資本勢力を喜ばせる政策を行なえば行なうほど、ツイッター内では悪質な「安倍礼賛」の情報がますます蔓延しては、安倍政権に反対するアカウントが凍結されるなど、市民の生の声がより圧殺されていく展開が予想されるね。

 

つまり、テレビ・新聞だけじゃなく、ツイッターもNHKと大して変わりないということね…。
一人でも多くの国民が、安倍政権の正体と、安倍政権が腐心するグローバリズムの恐ろしさに気がつかないと、いよいよ取り返しのつかないような悲惨な事態になっていってしまうわ…!!

 

その通りだね。
いずれにしても、グローバルレベルで展開されている大手のSNSは、こうしたグローバリストによる民衆の洗脳や個人情報の収集、市民の監視などに活用されている側面があることを認識しておくのがいいのではと思うよ。

 

 以上のゆるねとにゅーすを見てもわかるように、ズブズブの関係である。私の所に送られてきた200をこえる誹謗中傷のコメントに対しても以下のような返事である(-_-;)。
 

 

 前後関係ではなく、明らかに力関係である。人間として重要なのは行動ではなく、善悪であろう。こんなのは、犯罪者の言い分である。

 皆もTwitterを利用するなら、Twitter社の正体を見極め、自律的な判断基準を持たなければ、気づかぬ内に犯罪行為(ナチス同様の「人道に対する罪」)に手を染める結果になるだろう。

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