『クマのプーさんの哲学』という本がある。「トマス・ホッブズについての覚え書き」という箇所では、ホッブズの世界とプーさんの世界を対比している。

 ホッブズの著書である『リヴァイアサン』のテーマは、「自然状態の人間は、万人の万人に対する戦い」だから、人間の一生は「孤独で、貧しく、いやしく、残酷で、そして、短い」というものであり、プーの世界はどこをどうみても、このテーマを否定していると著者は主張している。
 例として、「まず、冒頭から、クリストファー・ロビンがはちみつを取ろうとするプーを助けている。二人は洪水で流されたコブタを協力して助ける。フクロはいつもアドバイスしてくれる。ウサギはいつも取りしきってくれる…」と著者は挙げていくのだが、これがホッブズの世界だとどうなるのだろうか?。
 「まず冒頭からクリストファー・アベがはちみつを取ろうとするプーからはちみつを横取りする。そしてこう言い放つ。『天賦人権みたいに何かしてもらえるなんて甘いこと思うな!。自分が何をしたかが重要なんだから、欲しけりゃ金だせ!』。
 次の例では、二人は洪水で流されたコブタを自己責任で片付け、宴会を続ける。
 フクロはいつもアベを忖度する※。
 ウサギは自分を追い抜いたカメを射殺する…」
 プーさんの世界にはあってホッブズの世界には無いものは何だろうか?。
 プーさんの世界のように平和でしあわせな状態は、ホッブズのように「相手を破滅させたいと思う気持ちを抑えられるのは専制だけだ」というような物質主義(唯物論)的な力でしかつくれないものだろうか?。
 仮にホッブズの理論(共産主義もホッブズに近い)を実践して平和になったとしても、平和の質が異なり、現代のようにテロを生むだけだと思うのは私だけだろうか?。

 

 
※大本営発表顔負けの魔女狩りみたいなプロパガンダ記事を垂れ流すこと。
 
国際問題解決、トランプ氏より安倍首相…米調査
 
読売新聞
 
2018/11/06 06:23
 
 国際問題の解決なら、トランプ米大統領よりも安倍首相の方が信頼できる――。米調査機関が5日公表した意識調査から、米国民が「トランプ外交」に感じている不安が浮かび上がった。
 
 民間調査機関ピュー・リサーチ・センターが今春、米国の有権者を対象に世界7か国の首脳について国際問題に対する手腕を尋ねたところ、「信頼できる」ではマクロン仏大統領が59%でトップ。安倍首相は57%と僅差の2位で、3位のメルケル独首相が55%、トランプ氏は4位で48%だった。
 
 「信頼できない」ではプーチン露大統領が74%で、トランプ氏は52%のワースト2位。一方、安倍首相はこの項目では27%と7人中最も低く、マクロン、メルケル両氏と並んで、米国民から「トランプ外交」のお目付け役を期待されている実態が浮かび上がった。
 
 次にビジネスジャーナルの記事

 「安倍首相の政治、特に外交はほぼ完璧…病的に安倍批判を繰り返す人々は非論理的」

 安倍晋三首相の訪中について、産経新聞の社説が批判的に書く一方、朝日新聞は「大歓迎」との論調で、ねじれたことになっているのは驚き。といっても、朝日新聞は北朝鮮やロシアとの関係がうまくいかない安倍首相が中国側に取り入ったというような、ユニークすぎる分析をしているのは困ったことだ。

 これまでの保守系内閣と、朝日新聞など“偽リベラル”系の対立は、政権側が適当にマスコミに花を持たせたりしてきたので先鋭化しなかったが、安倍首相は一歩も引かないから、彼らも落としどころがみつからず、病的な安倍批判をしている。

 私は、その病的な安倍批判を、9月に上梓した『「反安倍」という病 ―拝啓、アベノセイダーズの皆様―』(ワニブックス)で分析的に取り上げたので、本稿ではそのエッセンスをご紹介したい。

 ちなみに、“偽リベラル”とは、国際標準でいえば極左ポピュリストに属するような主張をしながらリベラルを名乗る人たちを、私が拙著『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の“偽リベラル”』(ワニブックス)で提唱した言葉だが、『「反安倍」という病』は、その続編である。

「アベノセイダーズ」と「安倍だからダメだーず」とは?

 偽リベラル系メディアや一部野党の安倍批判は、そこだけ切り取ると、まるで政権末期のようだ。

 その主張は大きく、以下のように分類できると思う。

(1)「アベノセイダーズ(世の中で不満なことはなんでも安倍首相に責任あり)」
(2)「安倍だからダメだーず(天変地異でも、スポーツの成績でも、悪いことはすべて安倍首相に原因あり)」
(3)「憲法のお陰だーず(平和が守れるのも、経済が繁栄するのも、政治の舵取りが良かったのではなく、憲法が良いからだ)」

『「反安倍」という病 ―拝啓、アベノセイダーズの皆様―』(八幡和郎/ワニブックス) 安倍首相の名が出ただけで冷静さを失い、非論理的になるような人たちがマスメディアを支配しているのである。

 与党である自民・公明両党は、国政選挙では5連勝だし、安倍内閣の支持率も歴代内閣の支持率と比べて上々のラインを維持しているが、「こんなひどい安倍内閣を支持する人が40%もいるのが信じられない」と怒っている。

 希望の就職先に就職できないのも、五輪などで日本があまり勝てないのも、挙げ句の果てには大きな災害が起きるのも、すべて安倍政権のせいにする人たちは「アベノセイダーズ(安倍のせいだーず)」と呼ばれている。

 2015年のパリ同時多発テロ事件の時、日本のツイッター利用者で「戦争法案の推進はテロを呼び込むものだ」と主張する人がおり、これを揶揄する言葉として用いられ、「#アベノセイダーズ」タグを用いることで広がった。

「安倍だからダメだーず」は、ほかの政権などと同じことをしても、「安倍首相だからダメだ」という輩だ。特に、憲法改正に賛成であるにもかかわらず、安倍内閣下での憲法改正には反対するというのが典型だ。

「憲法改正は国民的議論」をしっかり行い、「できれば与野党合意で」と言う一方で、「現在の内閣の下では、内容にかかわらず反対」と言うのでは、議論などする意味もない。それなら、数の力だけで憲法改正したとしても、それを強引だと批判する権利は野党にはあるまい。

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